海外安全ガイド
留学保険について
本学では、海外旅行・留学をする学生に対して海外旅行保険に加入することを義務付けています。海外で病気やけがをしてしまうと、大きな金額がかかる場合があります。クレジットカードに付帯する保険もありますが、有効期限が90日である場合が多く、 保険金も十分でない場合がほとんどです。海外旅行、休学留学をする学生も、適切な海外旅行保険に加入してください。
また、国や留学先大学によっては現地の保険に加入する場合もありますが、もしもの際の救援費用など、カバーされないものもありますので、海外旅行保険にも加入してください。
- ショートビジット、Joint Education、派遣留学、休学留学
学研災付帯海外留学保険に加入する必要があります。詳しくは、留学生課または留学支援共同利用センターにお問い合わせください。 - 自由留学、海外旅行
<海外留学保険選択のポイント>を参考に必ず海外旅行保険へ加入してください。
<海外旅行保険選択のポイント>
- 現地のフォローアップ態勢はどうか:留学先に対応デスクがあるのが望ましい。
- 治療、救援者費用は無制限かどうか。
- 医療アシスタンスサービスがついているかどうか:いざという時に相談に乗ってくれる。国によって十分な医療を受けられる施設が少なかったり、必要のない治療をされてしまうことも考えられる。
- 救援者費用が補償されるか。
- 搬送費用が補償されるか。
- 損害賠償費用が補償対象となっているか。
- 高リスクの活動(登山など)に関連する健康問題に対し補償があるか。
- キャッシュレスサービス(個人的に立て替え払いをしなくても よいサービス)があるかどうか。
注:留学先大学から保険加入を求められる場合でも、医療のみをカバーする保険である場合が多く、それだけでは不十分な場合が多いので、2重になっても海外旅行保険に入ること。
健康について
<日頃の健康管理>
食べ物、水に注意しましょう
- 手洗いをこまめにしましょう。特に、食事の前、トイレに行った後、外から帰ってきたら、可能な限り石けんを使って、しっかりと手を洗いましょう。
- 生水を飲まないようにしましょう。ボトル入りの水が最も安全です。水道水は沸騰させるようにします。
- 氷を避けるようにしましょう。 生水から氷が作られている可能性があります。
- 完全に火の通った食べ物を食べてください。
- サラダや生の野菜は避けましょう。
気候の違いに注意しましょう
- 一年中高温多湿の地域では、こまめに水分補給を行い熱中症に気を付けましょう。
- 極端に乾燥する地域では、肌荒れやのどの痛みなどに気を付けましょう。
<感染症対策>
国・地域ごとに感染のリスクのある感染症の情報を厚生労働省検疫所のHPで確認することができます。必要に応じて予防接種を受けるようにしてください。
また病気を媒介する蚊などに刺されないようにする対策も有効です。肌の露出の少ない服装をする、虫よけを使う、就寝時は蚊帳を使うなど、防蚊対策をとってください。
精神的に 参ってしまったら…
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医療について
渡航先の医療状況や感染症等について、以下の HP 等で必ず確認してください。
外務省 海外安全ホームページ 医療・健康関連情報
外務省 世界の医療情報
- 多くの国で救急車は有料なので、注意する。
- 自分の既往症やアレルギー等について、現地の言葉で説明 できるようにしておく。
- 飲んでいる薬があれば、処方箋を現地の言葉、または英文で作成してもらっておく。
病院のかかり方
- 留学先にヘルスセンターなどがある場合、まずはそちらを受診する。(緊急でなければ)
- 加入している海外旅行保険会社に相談の上、医療機関を受診する。
※各保険会社によってサービスが異なるので、詳細を確認する。 - キャッシュレスサービスが受けられる医療機関にかかる場合は、 予約の上、受診する。
- キャッシュレスサービスが受けられない医療機関を受診する場合は、予約をして受診し、医療費を支払う。その際に領収書を受領 し、保険会社に医療費を請求する。
- 緊急の場合は、救急車を呼んで(呼んでもらって)病院に運んで もらうとともに、現地の知人、留学生オフィス等に連絡をする。
- 日本語以外で受診しなくてはならない場合、『多言語医療問診票』のウェブサイト(作成元:NPO法人国際交流ハーティ港南台 公益財団法人かながわ国際交流財団)を参考に受診する。(多言語医療問診票:言語、診療科 ごとの問診票例を掲載)
薬物使用、所持の禁止
禁止薬物を使用するだけでなく所持すること及び海外から薬物を持ち込むことは、法律 で厳しく罰せられる「犯罪行為」です。本人に自覚がなくとも、海外から薬物を持ち込む ことに巧みに利用されるケースなども報告されています。禁止薬物の乱用は心身を蝕み、 普通の社会生活を送れなくなるだけではなく、他の犯罪の原因となる場合もあります。薬 物に対する誘いはきっぱり断り、関わり合いにならないよう注意してください。 また、「簡単な仕事で金が儲かる」などのうまい話には、必ず裏があります。安易な気持ちや一時の興味で接することのないよう十分注意するとともに、本学の学生としての自覚 を常に持ち、責任ある行動をとるよう改めて注意喚起します。
薬物に関するトラブルを防ぐには…
- 誘われても絶対に手を出さず、断る勇気を持つ。
- 薬物乱用の危険性は身近にあり、自分には関係ないと思わないこと。
- 一人で悩まないで、友人や家族に相談をすること。
- 禁止薬物の「運び屋」に利用されないこと。
薬物の「運び屋」に利用されるケース
- 知人から、日本にいる友人へ「チョコレート」「コーヒー豆」「書類」などを運んでほしいと依頼される
- マーケットなどへ行き、チョコレートを一緒にいる場所で購入→「空港まで、荷物を持ってあげるよ・・・」→空港までの間のどこかで、薬物入りのチョコレートとすり替える →知らないうちに「運び屋」に
- 女子学生がカナダ人の恋人に頼まれて→「日本国内にいる男性にスーツケースを渡してほしい」→「覚醒剤が入っているとは知らなかった」と訴えるが、空港で覚醒剤取締法違反で逮捕
なぜ薬物乱用はいけないのか
- 脳をおかされて、心も身体もメチャクチャになる それぞれの薬物によってさまざまな症状が見られますが、幻想、妄想、フラッシュバック などに加え、肝臓の機能不全、生殖機能への悪影響、意識障害、精神障害、肺がんの誘発 など、深刻な健康被害につながります。
- 自分の意志では止められなくなる 薬物乱用の最も恐ろしい特徴は、薬物の“依存性”(繰り返し使わず にはいられなくなる)と“耐性”(使用を繰り返しているうちに、それま での量では効き目が薄れていく)です。
- 薬物乱用により凶悪な事件を起こす 薬物の乱用により、幻覚、妄想が現れ、殺人などの重大犯罪を引き起こすほか、薬物入手 のための金ほしさに恐喝事件や窃盗事件、密売や売春などの罪を犯すようになります。
- 友達や家族を失う
世界各国の薬物乱用と法律
薬物乱用は、犯罪です。その罰則には国によって違いがありますが、 どの国でも薬物犯罪には大変厳しい罰則があります。
【薬物犯罪による世界各国の最高刑】
死 刑:中国、韓国、マレーシア、シンガポール、タイ、エジプト
無期懲役:アメリカ、日本
終 身 刑:イギリス、フィリピン、オーストラリア
参考ウェブサイト
外務省 海外安全ホームページ 海外における薬物犯罪 あなたの海外旅行は・・・もしかして犯罪に加担していませんか
厚生労働省 薬物乱用防止読本「薬物乱用は「ダメ。ゼッタイ」」
厚生労働省 「薬物の乱用はあなたとあなたの周りの社会をダメにします!」
厚生労働省 薬物乱用防止に関する情報
住居選択のポイント
留学先で寮に入れなかった場合や寮がない場合などは、自身で住居を探すことになります。その場合、事件・事故に巻き込まれないように、以下のポイントを念頭に置いて探し ましょう。地域ごとの環境は、留学生オフィスや現地の学生などに相談してみるとよいで しょう。
周辺環境:
一般的に次のような環境にある住居は避けましょう。
- 道路にゴミが散らかっており、壁等に落書きが多い所
- スーパーマーケットや店が鉄格子で厳重に防御されている所
- 昼間なのに大人が所在なさげにたむろしている所
- 庭の手入れが悪い家が多い所
- 表通りから見えない家や出入り口が樹木に覆われている等、外部からの死角が多い家
- 夜間、周辺の照明が十分でない家
集合住宅(アパート等)の場合:
アパートは防犯上、 侵入箇所が制限されるという利点がある一方、 侵入されてしまうと、 外から隔離された密室になるという欠点もあります。 警報装置の設置等の警備強化について は、 家主と契約前に交渉しましょう。 以下の点をよく確認してください。
- 他の入居者の状況
- ガードマン等セキュリティの有無
- 過去の治安関連事件の有無等
- 介在する不動産業者屋や家主の信頼性
- 玄関等の扉の鍵は強固か、ドアチェーンはついているか
- 玄関扉に覗き穴、インターホンなど訪問者の確認手段があるか
- 玄関扉の周囲に、手を伸ばして玄関扉の鍵を開けることができる窓はないか
- 扉、窓とその枠、鍵は頑丈で、センサーなどの侵入警戒装置が付いているか
- 建物の壁、屋根、床下など、建物全体として侵入されにくい構造か
ホームステイ:
以下の点に留意をしてホームステイ先を決定しましょう。
- 紹介してくれる団体・人物は信頼できるか
- 何か起こった時に相談できる窓口はあるか
- 家族に問題はないか
- 近隣および以前の居住者等の評判、信頼度
- 防犯設備の有無
安全対策
- 新しい住居に移り住んだら、隣人やカードマンなどと努めて親しくし、困った時に相談できるよう、良好な関係を日頃より築いておく
- 訪問者は必ず覗き窓等から、 相手を確認する 扉を開ける際にも、 ドア・ チェーンをかけたまま再確認した上で扉を開ける等慎重に
- 電話の側には緊急連絡リストを準備しておく
- 住居への出入りやエレベーターに乗る前には、 不審な人物がいないか、 まず安全を 確認する