山形県高畠町へのスタディツアー
2024年9月、山形県高畠町高畠中学校の探求学習の授業にMIRAI生2名が参加しました。参加した授業は、中学生が自身の将来を思い描くためのプロセスとして企画されており、MIRAI生からは、自分が今の方向性を選ぶに至ったきっかけと経緯と、それに絡めての教育や研究という活動や職業の意義をお話しました。
成長期にある中学生たちにとっては、大学受験を突破するというのとは違う研究上の関心の持ち方や、大学進学のさらに先につながる道筋を知る機会になりましたが、「学ぶことの価値」や「専門性を追求する喜び」についてもお伝えできたかと考えています。
異世代間交流=越境体験
MIRAI生にとっては、中学生に向けて話すことで、自身の経験を言語化し、相手の反応を見ながら説明を調整するという実践経験になりました。また、平易な言葉に置き換えるような思考をすることで、自身の研究の本質を見つめ直す機会として活かし、また、中学生との対話によって、自身に内在している「当たり前」という前提への再考を促すことも狙いでした。
地域における学びのネットワーク形成に参加する意義
高畠町は、地域コミュニティに関わる様々な世代の人々を、教育の場でつなぎネットワークを形成する事業を展開しています。学際研究共創センター(TReND)では、その活動の目的に共感し、スタディツアーの実施という形で高畠町との協働を作っています。
MIRAI生にとっては、地域の教育現場に関わり、アカデミア以外の職業人に出会うことを通じて、地域社会における研究者の役割を考察し理解を深める場であるとともに、コミュニケーション能力など、異なる文脈への適応力を磨く場でもあります。
今後の展開:持続可能な学びの場づくりに向けて
学際研究共創センターは、PBL : Problem-Based Learning(問題解決型学習)を通じて、地域振興・地域創生への貢献の可能性を広げること、また、その関わり方を持続可能なものにするとともに、その活動を通じて教育プログラム自体を進化させていくことを目指しています。
地域コミュニティの当事者の人々とともに、大学における研究者、事業推進者として社会システムの構成員として要請された責任を肝に銘じて、教育プログラムをデザインすることに取り組んでいます。
山形県高畠町スタディツアー プログラムデザイン 共同事業型の可能性の検証(地域課題をテーマにした協働)
- 共同事業型の可能性の検証(地域課題をテーマにした協働)
- 人社系の多様な研究シーズの表現方法・活用方法の探究
- 異なるステークホルダーによる対話の質的向上
- 定期的な交流機会の設定
- オンラインを活用したフォローアップ
- 地域の教育資源としての定着