2022年度は、昨年度の基盤的活動を継続しつつ、MIRAI生が様々な角度から自身のキャリアを考え、深掘ることができる活動を幅広く行いました。

<メンターによる研究等支援体制の構築>

MIRAI推進室教員による、年2回のMIRAI生との面談を実施し、推進室にて当プログラム活動の企画提案や自身の研究発表資料、経費の執行方法についてなど、幅広い日常的な相談を受け付ける体制を整えました。

<「MIRAI生中心」のMIRAIゼミの実施>

プログラム推進教職員による「各自の研究理念・目標 の学際的観点からの掘り下げと大局的意義や位置づけ」や「キャリアパス」をテーマとしたワークショップや講義に加え、学生の自発的問題意識や企画力を育成するために、学生の自発的テーマ・企画によるワークショップ・ディスカッションセッションを実施しました。  同ゼミは、MIRAI生2〜3名のグループが持ち回りでディスカッションのテーマを持ち寄り、実施しています。

持ち寄られるテーマは、研究キャリアや研究の広げ方など本プログラムの趣旨に沿って関心があること、気になっていること、悩んでいることなど、MIRAI生の課題意識に基づいて、グループ内で相談してボトムアップで決められ、ディスカッションはグループワーク形式で行っています。  専門分野が異なる学生同士のディスカッションは、所属研究室での専門的な議論では得られない意見に触れる場となっていることに加え、事業外でのMIRAI生の交流も生まれており、MIRAIが単なる事業を「こなす」集まりではなく、本学内の、小さいながらもチームとしての集まりに昇華していることを感じました。

※ゼミの様子は、ブログ「MIRAI活動報告」よりご覧いただけます。

<サイエンスコミュニケーションと研究者キャリアを学び、議論するスタディツアーの実施>

学術研究を広い社会の関心につなげて考える機会として、国立民族学博物館の協力を得て、言語に関する特別展を題材に、サイエンスコミュニケーションおよび博物館での研究者キャリアについて学び、議論するスタディーツアーを実施しました。  言語学を専門としない学生にとっても、「人文学の研究成果を展示する」ことについて考えさせられる内容となっており、その後のMIRAIゼミなどを見ていると、参加者の中でも科学コミュニケーションへの関心が具体的になり、強まったと感じます。  なお、当スタディツアーでは、MIRAIの活動を知ってもらうため、MIRAIに興味を持つ博士前期課程生にも参加者を募り、12名が参加してくれました。

※当日の様子は、ブログ記事よりご覧いただけます。

<北海道大学、大阪大学とのキャリアパス探求・異分野交流イベントの実施>

北海道大学、大阪大学の博士人材育成プログラムチームと共同で、講義型・ゼミ型のイベントを実施しました。  当イベントを通し、研究上の専門知識のみならず「文化」が大きく異なる理系学生との交流から、研究観、キャリア感についても多角的な視点を得られたものと思います。

※イベントの様子は、ブログ記事よりご覧いただけます。  北海道大学  大阪大学

<学際研究共創センターとの共同ワークショップの実施>

MIRAI生の発案にて、本学:学際研究共創センター(TReNDセンター)にて実施したイベントにご登壇いただいた講演者の研究内容を事前に深掘りするための勉強会を計4回実施しました。

※ブログ「研究関連」の{TReND in the making!}から始まる記事をご覧ください。

<人材育成系コンソーシアムへの参画>

博士人材育成プログラムの活性化・連携のため、産学協働イノベーション人材育成協議会(C-ENGINE)と、博士人材育成コンソーシアム(CCDP)に参画しました。

また、昨年度に引き続き、今後の展開の参考となる情報を収集しています。2022年度にご協力賜りました大学様、企業様には、心より御礼申し上げます。

※お伺いした大学様、企業様については、「お知らせ」ページをご覧ください。

当事業にご興味のある大学様、企業ご担当者様は、Webサイト右上の「Contact」をクリックし、問い合わせフォームよりご連絡くださると幸いです。