この度、MIRAI-4期生の大竹 美由紀さんが、以下のとおり口頭発表を行いました。

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発表日:
 2026年2月12日

区分:
 口頭

発表した場所:
 TUFSグローバル・スタディーズ学会第6回大会、分科会III社会・政治

題目名:
 誰のための介護支援技術か"を問い直すー中国のスマート高齢者ケアが家族倫理に及ぼす影響(中間報告)

概要:
 本発表は、IT機器を使用する介護家庭と上海の福祉機器展示会をフィールドとした予備的な聞き取り調査と観察に基づき、企業側の消費者を獲得するための宣伝努力がどのような親孝行の道徳規範を利用し、商品を養老支援にふさわしい倫理的手段として表現しているのかを分析した中間報告である。本報告では主に、企業宣伝が擬人化や「温かい」といった言葉を頻繁に使用し、商品に倫理的及び人間性を有する存在としてのイメージを付与する手法について言及した。

発表の動機:
 報告者は、中国の在宅養老テクノロジーと儒教思想の相互関係について調べていくうちに、現代の中国社会において家族介護のデジタル化と親孝行意識の間に発生する倫理的摩擦はどのように対応されているのか、を問題意識とするようになった。親孝行の道徳規範の強化とデジタル機器の普及を目指す動きは中国の社会全体で起きていることであり、個人家庭に留まる話ではない。そのため、報告者はその社会的な動きに参加している別アクターの存在も研究の視野に入れるべきだと考え、親孝行意識に対する機器の提供側の視点を調査した。