この度、MIRAI-5期生の鈴木 岳志さんが、以下のとおり論文を発表しました。
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発表日:
2026年5月21日
区分:
論文
発表した媒体:
日本ポピュラー音楽学会(JASPM)『ポピュラー音楽研究 vol.29』
題目名:
ブラジルポピュラー音楽史の政治性:国民音楽ショーロの言説における「ホーダ史観」の構築
概要:
ブラジルポピュラー音楽、ショーロは19世紀のリオ・デ・ジャネイロに起源を持ち、インフォーマルな音楽実践「ホーダ・ヂ・ショーロ」によって継承されてきたものとして語られている。本稿はこの「真のショーロはホーダ・ヂ・ショーロによって継続してきた」とする歴史パラダイムを「ホーダ史観」と呼称し、それを批判的に検討していく。1990年代に構築された「ホーダ史観」は、ショーロは19世紀から民衆の間で民俗音楽的に継承されてきた音楽であるという言説を打ち立て、ショーロの歴史的な複雑性を捨象し、ブラジルのナショナリズム的なナラティヴに収斂させた。本稿は、このような言説の構築過程を社会的文脈とともに通時的に概観し、「ホーダ史観」の政治性を明らかにする。
(和文要旨を抜粋)
発表の動機:
修士課程までの成果を初めて論文として学外の業績とすることができました。今回の内容は言説の分析にとどまっていますが、これからはさらに文化人類学に基づいた現地調査を行い、さらに研究を深くしていきたいと思います。