この度、MIRAI-3期生の小田 千敏さんが、以下のとおり論文を発表しました。

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発表日:
 2025年9月1日

区分:
 口頭

発表した学会:
 8th Conference of the International Society for the Linguistics of English

題目名:
 Register Variations in the Expanding Circle Englishes: Does It Exist?

概要:
 英語を外国語として使うExpanding Circleでは、英語を母語として使うInner Circleや第2言語として使用するOuter Circleよりも英語が日常的に使われる場面や使用人口が少なく、より画一的で規範的な英語が使われているとされてきた。  本発表では、拡大する英語使用の状況を鑑み、現代の日本英語で言語使用域によってバリエーションが観察されうるかを調査した。話し言葉と書き言葉両方を含む計6つの言語使用域カテゴリーからなるコーパスを使用し、スタイルによって異なる言語形式や、話し言葉的な形式の使用状況などが日本英語でも言語使用域によって異なることが分かった。この結果は、世界英語の一種としての日本英語の発展過程を明らかにするとともに、Expanding Circleの英語の記述においても言語使用域を考慮に入れる重要性を示した。

発表の動機:
 博士論文研究のために構築したコーパスを完成形として使った初めての研究発表になりました。Expanding Circleがテーマのシンポジウムで発表することができ、他のExpanding Circle英語の研究を知れたのもよかったです。