開催報告
主題:State and Rural Resource Management in Africa(アフリカにおける国家と農村資源管理)
開催日:2023年3月6日(月)、7日(火)
会場:ガーナ大学アフリカ研究所(レゴン・キャンパス)
UG-TUFS共同セミナーは、予定通り開催されました。総報告者数は41名に達し、7ヵ国の12大学・研究機関から参加がありました。非常に充実した会議となりました。
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開催前の取り組み
プレミーティング
日時:
第1回 2022年7月22日(金) 9:00~10:30(協定世界時)/18:00~19:30(日本標準時)
第2回 2022年12月16日(金) 9:00~10:30(協定世界時)/18:00~19:30(日本標準時)
会場:オンライン(非公開)
主催者挨拶
東京外国語大学現代アフリカ地域研究センターは、アフリカ諸国の研究・教育機関との学術ネットワークを構築・強化するためさまざまな取り組みを行ってきました。共同セミナーは、その重要な一環です。2018年にはプレトリア大学(南アフリカ)との、2020年にはプロテスタント人文社会科学大学(ルワンダ)との共同セミナーを開催しました。そして2023年3月には、ガーナ大学アフリカ研究所との共同セミナーを予定しています。
今回の共同セミナーには3つの目的があります。第一に、さまざまな国の研究者と意見を交わし、研究成果の発表を促進することです。アフリカ農村における資源管理は、長年私たちが重点を置いてきたトピックです。共同セミナーで発表されたペーパーの一部は、『ASC-TUFS Working Papers』シリーズに収録されます。また、武内進一(編)『African Land Reform Under Economic Liberalisation: States, Chiefs, and Rural Communities』(Springer、2022年)などの書籍の刊行にもつながっています。
第二の目的は、学術ネットワークの強化です。プレトリア大学との共同セミナーでは6カ国から22名の研究者が、プロテスタント人文・社会科学大学との共同セミナーでは8カ国から24名の研究者が参加しました。これまでに構築した学術ネットワークを通じて、豊かで多様な成果が生まれています。
第三に、若手研究者の育成です。プレトリア大学での第一回共同セミナーより、私たちは博士後期課程の大学院生やポスドク研究者を数多く招いて、口頭発表やディスカッション、論文投稿の機会を提供してきました。
ガーナでの共同セミナーの主要テーマは、アフリカにおける国家と農村資源管理です。私たちの研究関心の核となるのは、農村資源管理のダイナミクスとアフリカ各国での比較研究です。近年のアフリカ政治経済の変容と発展を考慮すれば、このテーマは極めて重要です。
ただし、共同セミナーでの発表はこのテーマに限定しません。大学院生による発表も見込まれるため、「大学の世界展開力強化事業」における「国際合同カンファレンス」としても位置づけます。
共同セミナーが参加者全員にとって有益な議論とネットワーク構築の場となり、よい研究成果につながれば幸甚です。
東京外国語大学現代アフリカ地域研究センター・センター長
武内進一
参加者所属機関(仮)
日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア経済研究所(IDE-JETRO)
共催:ガーナ大学アフリカ研究所、東京外国語大学現代アフリカ地域研究センター、科研費 国際共同研究強化(B)「アフリカの農村資源管理と国家―ガーナとルワンダの比較研究」(課題番号:19KK0031)、科研費 基盤研究(A)「アフリカ国家論の再構築―農村からの視点」(課題番号:21H04390)、東京外国語大学・大学の世界展開力強化事業(アフリカ)