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ASCセミナー

第108回『動きの中の待機状態:カメルーン人およびエチオピア人移民の想像する未来、(非)移動性、待つこと』

2025年11月14日

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第108回ASCセミナーは、当センターが招聘中のヘンリエッタ・ニャムンジョ博士に長年研究をされてきた移民研究である動きの中の待機状態:カメルーン人およびエチオピア人移民の想像する未来、(非)移動性、待つことについてお話いただきます。

ハイブリッド開催ですので、Zoomでもご参加いただけますので、事前登録をお願いします。

題名:『動きの中の待機状態:カメルーン人およびエチオピア人移民の想像する未来、(非)移動性、待つこと

概要: 本発表では、南アフリカのケープタウンにおけるカメルーン人およびエチオピア人移民の「待機状態(waithood)」、すなわち若者が経験する長期にわたる待機と不確実性について検証する。母国と受入国の両方で実施された多段階調査に基づき、カメルーンとエチオピアにおける若者が抱く願望から、南アフリカに既に定住した人びとが直面する現実まで、移民の全行程にわたる待機状態がどのように現れるかを追う。

分析では、待機状態を移住前の静的な段階とする考え方に異議を唱え、動きと変化を特徴とする動的プロセスであることを明らかにする。そして待機状態は、移住の全行程に及び、若年層の移民が積極的に対処する多様な待機と不確実性を包むと論じる。ジェンダーと長期的な視点を採り入れることで、若い男女がどのように戦略的に計画を調整し、想像する未来や移民ネットワークといった要素を目標達成のために活用しているのかを示す。

最終的に本発表では、待機状態の複雑な性質を明らかにし、それが単なる停滞期ではなく、生産性が著しく高まる時期であることを示す。若年層の移民が困難な状況に直面しながらも希望とレジリエンスを維持し、積極的に自らの人生を形作る過程において、待機状態はレジリエンス、集団的行動、戦略的計画を育むのである。

キーワード:動きの中の待機状態、移民、願望、想像する未来、ジェンダー、南アフリカ、カメルーン、エチオピア

◆講演者: ヘンリエッタ・ニャムンジョ博士(ケープタウン大学・研究員、東京外国語大学現代アフリカ地域研究センター・客員教授)

日時:2025年11月14日(金) 17時40分~19時10分(6限)
◆場所:ハイブリッド方式 対面(東京外国語大学 研究講義棟 1階 102教室)オンライン(Zoomミーティング)
アクセス:https://www.tufs.ac.jp/abouttufs/contactus/access.html

◆使用言語:英語
◆参加費:無料
参加をご希望の方は、こちらより事前にお申し込みください。】もしくはQRコードより事前申し込み願います。

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定員:対面117名 ・ オンライン300名

申し込み〆切:2025年11月14日(金)正午 ※ 定員に達し次第締め切らせていただきます。
※ Zoom情報は事前登録の際に登録したメールアドレス宛てに返信メールとして送られます。

◆共催:日本アフリカ学会関東支部