アクションプラン

アクションプラン 2021-2022
「多様性を力に変え、多文化共生に寄与する東京外国語大学」の実現に向けて本学は次の事業に取り組みます

1.本学の研究の発展のために

①「多文化共生」をキーワードに、本学の研究活動の特徴と成果を可視化します

  • 「多文化共生」に関わる研究プロジェクトへの重点支援
  • 「多文化共生」をキーワードに教員の研究課題の関連づけをおこない、研究成果に関する広報活動を拡充
  • 東京外国語大学出版会をさらに強化し、多様な本学の研究成果を社会に還元

② 研究の国際化を推進します

  • アジア・アフリカ言語文化研究所が国際的に展開する多様な共同研究の拡充
  • 特色ある地域の研究拠点(アフリカ、南アジアなど)や研究の国際連携(CAASなど)の強化

③ 社会問題の解決に向け、人文社会の立場から発信を強化します

  • 研究戦略推進体制を構築し、学際融合研究を生み出す大学間研究連携や産学連携を推進
  • テクノロジー偏重がもたらす不安や社会問題の解消に向け、人間と社会についての本学の知見を社会に発信する活動への支援

④ 研究環境・支援の充実を図ります

  • 研究戦略推進体制を構築し、学際融合研究を生み出す大学連携・大学間研究交流を実現
  • 研究費獲得へ支援強化(科研費・外部資金など)
  • おもに若手研究者を対象とした研究支援
  • バイアウト制度など新制度の確実な運用

2.学部・大学院の教育の充実と豊かな学生生活の実現のために

① 問題設定・解決能力を持つ人材育成をめざし、特徴ある教育実践を広げていきます

  • 理論・実践の両面で、「多文化共生」教育の拡充
  • 「多文化共生」学部横断教育プログラムなどによる学部を超えた学びの実現
  • 学部において「学べる内容・身につく内容」を可視化した教育プログラムの充実
  • 学生の学習達成度の可視化の促進(TUFS Record、ディプロマサプリメントなど)
  • 全学英語教育の高度化
  • 理数系科目の充実による、文理協働型教育を推進
  • 国内の大学連携による共同教養カリキュラムの開発
  • 入試における英語4技能テストの普及に向けた活動の推進

②「世界をキャンパスに」―世界の協定校と連動した教育を実現します

  • オンラインを活用した国際共同教育の推進
  • コロナ禍を超え、リアルな留学の促進
  • オンライン留学の制度化
  • 留学生と日本人学生の共学体制の促進
  • 世界の大学とのダブルディグリー・プログラムの開発(学部・大学院)
  • 海外の高校・大学との連携による多様な国・地域からの優秀な留学生の受け入れの実現(学部・大学院)

③ キャリアにつながる大学院教育の充実を図ります

  • 先取り履修と大学院の早期修了の推進による学部・大学院を一貫させた教育プログラムの拡
  • 社会人の学位取得や、社会人の学び直しを可能にする大学院のリカレント教育プログラムの設計
  • 「キャリアプログラム」および「専門領域単位修得証明制度」等を通じた、大学院博士前期課程学生への社会実装教育の充実
  • 国際機関などとの協定に基づくインターシップ・プログラムの充実
  • 「多文化イノベーション研究推進プログラム(MIRAI)」を通じた大学院博士課程学生のキャリア開拓・就職支援
  • AGS(学内学会)の活動を通じた博士後期課程学生の研究支援
  • 修業年限内での博士論文完成に向けて指導・支援体制の強化

④ 新時代の言語教育への脱皮を図ります

  • 言語教育のTUFSスタンダードの構築:CEFR-Jを用いた言語能力の判定システムなど
  • DX化の時代の新たな専攻言語教育へ検討・実装
  • オンラインを活用し、言語教育プログラムの学外への展開
  • オンライン「大学の日本語」プログラムの開発と活用

⑤ 安全・安心を確保しつつ、充実した学生生活の実現を図ります

  • コロナ感染防止対策をふまえた授業体制と、コロナ禍による心・体、家計への影響に配慮した学生支援の実施
  • 学生支援機構(仮)の編成による、学生に対する総合的、かつ横の連携のとれた相談・支援体制の強化
  • キャリア教育・キャリア支援の充実、とくに大学院生、留学生への就職支援体制の整備
  • 学生によるボランティア活動への支援の充実
  • 本学独自の学費免除制度の推進
  • 学生による自主活動(外語祭、クラブ・サークル活動)への支援の拡充
  • 学生の学習スペース・学習環境の充実(附属図書館、研究講義棟内など)

3.多文化共生へのニーズを核とした社会連携・地域連携の充実のために

① 多言語多文化共生センターにより、本学の社会連携事業を効果的、効率的に実施します

  • 本学の特性を活かした在日外国人児童生徒支援(自治体・公的機関・国際交流協会・企業との連携のもと、多言語教材整備、日本語習得支援、母語維持支援)、支援人材の育成、および日本社会の多言語化支援の実施
  • 外国語教育のカリキュラム策定・体系化を進め、オープンアカデミー講座に活用
  • 世界諸地域に関する情報・分析の発信(TUFS Cinema、「日本語で読む世界のメディア」事業など)

② 本学と社会との連携を充実させるため、卒業生とのネットワークを強化します

  • 東京外語会と協働するとともに、本学独自の卒業生掌握の体制構築
  • 本学で学んだ帰国留学生の把握に努め、TUFS コミュニティを充実
  • グローバルコミュニティ会合やホームカミングデーなどの実施による卒業生とのつながりの強化
  • 2023年の建学150周年に向けて記念事業の推進

③ 社会のニーズに応え、リカレント教育の拡充を実現します

  • [再掲]社会人の学位取得や、社会人の学び直しを可能にする大学院のリカレント教育プログラムの設計
  • オープンアカデミーを活用したリカレント教育の実現
  • 履修証明プログラムによる多文化共生専門人材の育成

④ 自立した活動基盤の構築に向け、社会からの支援を獲得する活動を強化します

  • プロジェクト型特定基金の設置と現物寄附受け入れを進め、寄附受け入れの多様化を促進
  • 収益事業や外部資金獲得へ体制整備


4.本学の健全な経営、職場環境の改善、さらに安全で美しいキャンパスの整備のために

① 適切な点検や分析をふまえ、本学のガバナンス体制を見直します

  • 全学的なIR体制の整備
  • 第4期中期目標・計画の策定(2021年度)とその始動(2022年度)
  • ガバナンスコードに立脚した内部統制の確立と、監事による定例監査体制の充実
  • 学生・保護者・卒業生などステークホルダーに対する説明と対話の強化
  • ホームページの更なる充実など広報の多様化と拡充

② 財政基盤の健全化に向けた検討を進め、自己資金率の増加に努めます

  • 経費削減のための見直しの強化
  • [再掲] プロジェクト型特定基金の設置と現物寄附受け入れを進め、寄附受け入れの多様化を促進
  • [再掲] 収益事業や外部資金獲得へ体制整備
  • 新たな発想による資産の有効活用
  • 大学評価の共通指標への対応など、マネジメント改革を進め、運営費交付金を確実に確保

③ 働きやすい職場環境をつくります

  • 多様な働き方や保育所の設置などによる育児、介護等への支援策強化
  • 外国人教員が働きやすい環境の整備
  • 大学運営全般のDX化を進め、効率化による教職員の負担軽減の実現
  • 「働き方改革」への対応
  • 「人事給与マネジメント改革」への対応
  • 全学的なペーパーレス化の取り組み

④ 安全で美しいキャンパスの維持を図ります

  • 適切な設備更新と、学内スペースの美化
  • 本学施設・設備の長寿命化のための方策
  • 隣地地権者との協議をふまえ、地域に開かれ、人々に愛着を持たれるキャンパスづくり

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