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言語教育学演習2019(春・秋):コーパス言語学入門ゼミ

目的

  • 投野ゼミ(学部3年生)対象の演習科目
  • コーパス言語学と外国語教育の学際分野の基本を学び、具体的にコーパス処理の基礎を演習し、コーパスを使った外国語教材作成プロジェクトを実施する

春学期の内容

  • コーパス言語学の基礎概念をテキストを購読しながら学ぶと同時に,コーパス処理の基礎を習得する。テキストを用いた専門知識の理解と Sketch Engine というコーパス検索システムの使用法に習熟する。

計画(予定)

  • イントロダクション:コーパスと言語教材作成
  • コーパス言語学の基礎(1):コーパスの定義と歴史的変遷
  • コーパス言語学の基礎(2):コーパスの情報付与
  • コーパス言語学の基礎(3):コーパスの種類
  • コーパス言語学の基礎(4):コーパスと応用分野
  • コーパス言語学の基礎(5):コーパスと辞書
  • コーパス言語学の基礎(6):コーパスと文法研究
  • コーパス言語学の基礎(7):コーパスと言語習得研究
  • コーパス言語学の基礎(8):コーパスと言語教育
  • CEFR準拠の学習者データの分析(1):CEFR の概要と English Profile
  • CEFR準拠の学習者データの分析(2):English Profile の学習者データ分析の概要
  • CEFR準拠の学習者データの分析(3):エラータグ付与の実際
  • CEFR準拠の学習者データの分析(4):基準特性抽出の研究概観
  • アクティブ・ラーニング(1):夏学期中に実施するゼミ合宿に参加し、プロジェクト・テーマに関して研究デザインを提案し、議論と考察を深める
  • アクティブ・ラーニング(2):夏学期中に実施するゼミ合宿に参加し、プロジェクト・テーマに関して研究デザインを提案し、議論と考察を深める

コーパス紹介

  • コーパスの紹介: PDF

統合コーパス検索サイト Sketch Engine

  • Sketch Engine マニュアル (version 2.11 投野研究室作成): PDF

コーパス言語学用語集

  • Corpus-Based Language Studies (2006) の巻末の用語集: リンク

発表担当

  • 発表はパワーポイントで内容をまとめてくる
  • 約60分を reading、残りの時間を演習に充てるので、30-40分程度で発表できるようにまとめる。
日時教科書のチャプターレポーターテキストスライドツール練習
4月10日自己紹介・オリエンテーション・分担決定
4月17日A1: Corpus Linguistics: the Basics全員PDFSketch Engineとは
4月24日A2: Representativeness, Balancs and Sampling(竹内)PDFSketch Engine (菊地)
5月 8日A3: Corpus Mark-up(須藤)PDFSketch Engine(菊地 )
5月 15日A4: Corpus annotations(藪)PDFSketch Engine(菊地)
5月22日A7: Using available corpora(新居)PDFPDFSketch Engine(寺田)
5月29日A10.1-10.8: Corpora and applied linguistics(東野)PDFPDFSketch Engine(寺田)
6月 5日A10.8-残り: Corpora and applied linguistics(門脇)PDFSketch Engine(吉川)
6月12日C1(家城)PDFBNCWebの実習(吉川)
6月19日海外出張で休講
6月26日C2(高橋)PDFMonoConc (Michael Barlow) 実習+ カイ2乗検定 +Brown
7月 3日エバート先生講演Sketch Engine(パラレル・コーパス:4年生)
7月10日C3(小野)PDF春学期まとめ

※テキストは Lancaster 大学のオンライン教材として配付しているものを利用しています。

秋学期の内容

  • 英語学習者コーパスの概観
    • テキスト:『英語学習者コーパス活用ハンドブック』(大修館書店)
  • 春学期は主として汎用コーパス、web インタフェースでの利用を中心にコーパス言語学の基礎を学んだが、秋は英語教育分野への応用を考えて、学習者データの分析に焦点化する。
  • 学習者コーパスをすべてサブコーパス情報などを勘案して、CQPWeb に搭載する予定
  • 主要な学習者コーパスの種類(2章;8章)
  • ICLE
  • LINDSEI
  • NICE
  • JEFLL
  • ICCI
  • NICT JLE
  • ICNALE
  • 学習者コーパスを用いた研究方法の概観
  • 認知言語学的分析
  • エラータグ分析
  • 語用論的分析
  • 会話分析
  • n-grame/p-frame分析
  • 多変量分析
    • 判別分析
    • コレスポンデンス分析
  • 線形モデル
  • 機械学習
  • 情報構造分析
  • 半自動用例抽出

スケジュール

日付章:レポーター演習の内容
10/2学習者コーパスの概観
10/92章:(高橋くん)演習:concordance の例文コーディング
10/234章:(竹内さん)演習:会話データのテキスト内アノテーションと検索SAMPLE
10/305章:(須藤さん)演習 PDF
11/136章:(門脇さん)演習 Brown Corpus / TagAnt
11/277章:(CS1:新居さん・CS2:マキシムくん)演習
12/048章:(鈴木さん)演習
12/119章:(小野くん)演習
12/18研究テーマ検討会全員
1/08中間報告会(1)全員
1/15中間報告会(2)全員
2/4研究室発表会 (ゼミ論は午前中にポスターセッション)全員
  • コーパスの説明 (5分) + ケーススタディの説明 (15分 + 15分) + 投野先生の講義・説明・Q&A (20分)
  • 発表後演習: 20-30分
  • ゼミ論: 今年も人数が多いので、ゼミ生はポスター発表を行う予定
  • ゼミ論の内容:
    • 自身が決めたテーマについてコーパス (NS, NNS, or 教科書) を使ったデータ分析
      • 言語分析をした結果をもとに、教育利用を考える
      • ツール, アノテーション (注釈付け; 時間がかかるので、対象とするデータの分量を考える)
      • 1日で終わるような簡単な分析は望ましくない
    • 冬休み中にデータ分析を行うためにも、クリスマスくらいにはテーマを確定する
    • 12月18日の授業時にそれぞれの暫定的なテーマを発表する + 方法論についてのディスカッション
    • 12月18日-24日: テーマ確定、必要であればこの期間に投野先生とアポをとる
    • 1月8日, 15日: できたところまでのデータ分析の結果をそれぞれ発表する + feedback
    • 2月4日の論文発表会の際はポスターで行う (ポスターサイズについては保留)
    • 最終課題として、「ポスター」と「分析したデータ」を提出する
    • 過去のゼミ論について

履修の注意事項

  • 成績の評価
    • テキストの分担箇所のレポート25%、コーパス検索の演習25%、コーパス検索に関するテスト25%、夏合宿でのテーマ検討25%
  • 事前学習等
    • 春学期テキストは英語なので毎回指定した章の予習をして質問事項を整理しておくこと。
  • 授業上の注意
    • プログラミングの知識は不要だが,コンピューターを多用するので馴れが必要。時間外の作業が多少なりともあるので,準備をきちんとすること。対象となる外国語は問わないが,主として英語の例を示す。

使用テキスト

  • ISBN 0415286239
    • 書名 Tony McEnery?, Richard Xiao and Yukio Tono (2006). Corpus-based language studies : an advanced resource book. London: Routledge.
      • 今回は Lancaster 大学が提供する online 版を利用するが、いつリンク切れになるかわからないので、できれば入手しておくように。

関連URL

  • Mark-up
  • DCMI Dublin Core Metadata Initiative: Wikipedia の解説
  • OLAC Open Language Archives Community
  • CES Corpus Encoding Standard
  • Character encoding
  • Antconc
  • Brown Corpus
  • POS tagging

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Last-modified: 2020-01-15 (水) 10:29:52 (1789d)