コーパス言語学集中講義

研究計画

目的

コーパスを用い、EFL環境における英語学習者にむけた、コミュニカティブなリスニング教材を作成する。

仮説

どのようにしたら、リスニング教材をコミュニカティブにできるのか。

コーパス

British National Corpusを使用。
一億語のメガ・コーパスであり、Written testだけではなく、割合は少ないもののSpoeken textもカバーしているため。

研究方法

BNCのStandard Queryで、Spoken textsを選択する。
Query stringにtarget wordやtarget expressionを入れ、検索する。
8〆結果から適切なものを選び、それを応用しながら、自分でリスニングのスクリプトを作成する。

データ分析

 例1)"ladies and gentleman"を検索。

JK8というファイルに、スピーチ場面でのスクリプトが見つかる。
"Ladies and gentleman, I'm very honoured really indeed, it's a privilege to be part of being here today, as part of the insurance industry. "
これを使い、大衆の面前でのスピーチという場面を想像した、リスニング用のスクリプトを書くこともできる。

 例2)"by all means"を検索。

JTDというファイルでは、以下のような対話文が見つかる。
A: Right is there anything er er or would you like to just listen to what people have got
B: Well y-- yes, by all means yes, sounds appropriate.
ある表現をスクリプトに入れたいが、適切な場面や会話文が思い浮かばないという時には、このような会話文を参考にして作成することもできる。

予想される結果

上の二つの例から分かるように、BNCを使うことで、決まり文句が出てくるような場面を想定したり、決まり文句と好んで使われるような表現を見つけることができる。
また、会話特有の表現である言い直しや、どもりなどを自然な形で見つけることができる。
corpus based approachにより、intuition approachよりも、よりバランスのとれた客観的なリスニング・スクリプトを作成することができる。

教育的示唆

コミュニカティブな教材を開発するためには、実際のSpoken textにどれだけ触れられるかがカギとなる。
実際に使われている場面や表現方法をピックアップできるだけでなく、会話の冗長性や、話し言葉に特有のfillerなど、ネイティブチェックをしてもらってもなかなか気がつかない所にも気づくことができる。
限りなく自然体のスクリプトを作ることは、学習者の「使える」リスニング力を向上させるために重要であろう。


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Last-modified: 2007-09-14 (金) 16:40:28 (3743d)