東京外国語大学
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活動報告

地域講演会「アフリカ入門~駐アンゴラ大使を終えて~」

2016.01.21

開催概要

「アフリカ入門~駐アンゴラ大使を終えて~」講師:名井良三(前アンゴラ大使)

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【参加者】
今回講義では50名の参加があった。時間帯によるものであろうが、学生が少なめとなった。
【骨子】
アフリカ全体が広く取り上げられた。特に、アフリカでの生活経験談から資源価格の影響により低迷しているアフリカの現状までの説明までが行われた。
【概要】
アフリカは歴史的に苦難の道を歩んできた。暗黒大陸というイメージを植え付けられ、なかなか発展という段階には到達できなかった。援助への依存体制から抜けきれず、また、資源がありつつもそれを十分活用できないまま、長い期間、発展段階にたどりつけていない。
 経済事情に比べ、国際政治への関与は知られていない。しかし、国連改革については他の地域が動く以前から関心を向けていたのがアフリカである。国連加盟国の1/4を占める地位にあることを認めなければならない。
 現在、世界経済が低迷する中、資源に重きを置くアフリカでもその影響を受け経済成長はやや陰りを見せているが、IMFが見通しを立てているように世界の平均成長率を上回る状況は続くであろう。
 21世紀に入り高成長を見せ始めたアフリカでは、成長率が若干落ちるようなことがあっても、何れは中所得地域への移行はなされよう。
【講師所感】
 アフリカ全体を扱うべく、一部の国に特化することとならないよう試みた。但し、アフリカと言っても、一様に扱える訳ではない中で、ある程度の共通項に着目していくことに難しさがあった。
 特定の国には特化しないとしつつも、外交官としての最後の赴任地がアンゴラになったことも踏まえ、この国については少し踏み込んでみた。また、アフリカのみの話に集中させることなく、中南米との関係についてのテーマも扱ってみた。
 今回の講演を通じ、アフリカというものが聴衆の方々にとって少しでも身近なものになったならば喜びである。

開催日

2016年1月21日(木)

概要/内容

日時 2016年1月21日(木)14時00分~15時30分(受付開始 13時30分より)

会場 東京国際フォーラム ガラス棟5階 会議室G502
       〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目5番1号
(アクセス・地図)https://www.t-i-forum.co.jp/general/access/

講師 名井 良三 前アンゴラ大使(本センター副センター長)


講演テーマ 「アフリカ入門 ~駐アンゴラ大使を終えて~」

要事前申込、入場無料

※講演会参加ご希望の方は、お名前、ご所属、ご住所、E-MAILアドレスを明記の上、
メールにて、社会・国際貢献情報センター事務局 icsic@tufs.ac.jp までお申込みください。
締切り:2016年1月19日(火)

本件に関するお問合せは
東京外国語大学 社会・国際貢献情報センター  icsic@tufs.ac.jp