東京外国語大学
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活動報告

地域講演会「キューバの歴史と最新事情」

2016.05.24

開催概要

「キューバの歴史と最新事情(歴史、革命、そして今)」講師:マルコス・F・ロドリゲス・コスタ駐日キューバ大使

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ロドリゲス大使は、既に約3年半の日本駐在の経験を有する。外交官として本省及び在外ではアフリカ中心の業務をこなしてきた。
今回、同大使は、当センターからの要請に応え、新たな道に向け動き出したキューバの状況につき語った。昨今、注目を浴びるキューバであり、当日は、多数(約80名)が聴講した。

講演は、キューバの歴史と対米関係に的が絞られた。
(1) 歴史においては、コロンブスの新大陸到達、1614年の支倉常長のキューバ到着による対日関係の始まりの説明が行われたのち、キューバ自体の歴史に入った。スペインの植民地として奴隷制を経験し、日本の明治維新の年に独立に向けての闘争が始まった。その後の米西戦争を経て1902年に独立した。
(2) しかし、それは米国が支配する名ばかりの独立であり、真の独立は、やっと、1959年の革命により獲得される。独立への道は長いものであったが、その後も米国による制裁で厳しい状況が続くことになる。2014年に入り、オバマ政権との間で、関係正常化の交渉が始まった。交渉は進み、現在では、両国には相互の大使館が設置されるに至った。
最後に、大使は、キューバは、対話と協力の精神の下で、社会主義を維持していくとの趣旨が述べた。

同講演では、昨今注目される米国との関係が多々語られた。他方で、外交官生活の中で同大使が専門に扱ってきたアフリカとの関係にまで行く時間がなかったが、アフリカ関係の話があればさらに興味深いものになったに違いない。また次の機会を期待したい。

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開催日

2016年5月24日(火)

概要/内容

■日時: 2016年5月24日(火)14時30分~16時(受付開始14時より)
■会場: 東京外国語大学 留学生日本語教育センター さくらホール
(アクセス・キャンパスマップ)http://www.tufs.ac.jp/access/
■講師: 駐日キューバ特命全権大使マルコス・F・ロドリゲス・コスタ閣下
■講演テーマ: 「キューバの歴史と最新事情」(歴史、革命、そして今)
■使用言語 スペイン語(日本語通訳付き)

■申し込み : 講演会参加ご希望の方は、お名前、ご所属、ご住所、E-MAILアドレスをお書き添えの上、メールにて、社会・国際貢献情報センター事務局(icsic@tufs.ac.jp)宛にお申込みください。

皆さまのご参加をお待ち申しあげております。

主催 東京外国語大学 社会・国際貢献情報センター