東京外国語大学
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活動報告

地域講演会「ベネズエラの現状ー政治・経済復活への道ー」

2016.10.28

開催概要

「ベネズエラの現状-政治・経済復活への道」講師:Luis V. León 氏(ベネズエラDATANALISIS社・社長)

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講師は、外務省の招聘により約1週間の滞日日程で来訪した機会に、当センターならびに世界展開力強化事業(中南米)「日本と中南米が取組む地球的課題を解決する文理協働型人材育成プログラム」共催による講演会を行った。政治経済に詳しく、過去、大学やBank of America等でlectureを行っている。今回は通訳なしの英語講演であったが。約40名の聴衆が集まった。

講演においては、ベネズエラの現状が取り上げられ、混乱の中にある政治経済情勢についての説明が行われた。今、ベネズエラは過渡期にある。変化への道を歩んでいるということである。

政治面では、チャ―べス大統領の後を継いだニコラス・マドゥーロ大統領が約20%という低支持率の中にある。チャベス前大統領の60%の支持率とは大きく異なるものである。チャ―べス大統領の片腕であったマドゥーロは、チャ―べス急逝後の選挙では野党に追い込まれ、僅差での勝利となり、就任後も国内情勢悪化に苦しめられ、余裕のない政治運営を行っている。

経済面では、南米最大の石油産出国にとって、2014年からの石油価格減が続いていることが大きく響いている。100ドル/Bが一時30ドルを切るところにまで落ち込んだこともある。GDPは2015年△4.5%で、2016年は一層落ち込み、△8%が見込まれる状況である。このような経済状況の中で、インフレや物資の不足は国民を苦しめることになっている。

講演は聴衆の関心を引き付けるものとなり、講演後の質疑応答においては、活発な質問が出された。講師も、地方視察のため講演後に直接東京駅に向かうことになっていたが、ぎりぎりの時間まで質問に応じていた。

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開催日

2016年10月28日(金)

概要/内容

日 時: 2016年10月28日(金)16時より
場 所: 東京外国語大学・研究講義棟1階115教室
    ※入場無料、予約不要、一般公開
講 師: Luis Vicente León Vivas氏(ベネズエラ DATANALISIS社 社長)
主 催(共催): 東京外国語大学 社会・国際貢献情報センター、世界展開力強化事業(中南米)「日本と中南米が取組む地球的課題を解決する文理協働型人材育成プログラム」
協 力: 東京外国語大学スペイン語専攻
お問合せ: 広報係(soumu-koho[at]tufs.ac.jp)
     *[at]を@に変えて送信ください
URL: http://www.tufs.ac.jp/event/general/post_820.html