東京外国語大学
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活動報告

地域講演会「グアテマラ大使を終えて~40年の中南米サービスを振返って今思うこと~」

2016.05.09

開催概要

「グアテマラ大使を終えて~40年の中南米サービスを振返って今思うこと~」講師:四之宮平祐(グアテマラ・マヤ文化協会会長、元グアテマラ大使)

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5月9日、当大学内において、社会・国際貢献情報センター主催により、四之宮平祐元グアテマラ大使の講演会が実施された。
同氏は、国内勤務においても、また、海外勤務においても、中南米関係の業務を中心としてきたスペイン語地域の専門家である。

講演のテーマは、(1)日本人移住、(2)ペルーのフジモリ元大統領、(3)チリ軍事政権、の3点に絞られた。それぞれのテーマが同氏の経験に基づいたものであり、興味深いものであった。
(1)移住については、日本人の中南米に対する親近感は、多数の日系人の存在によるものであるとし、1868年のハワイ移住に始まる戦前、戦後の状況を取り上げた。農業分野で高い評価を得るに至った日本人移住者について詳しい説明があった。
(2)ペルーの政情については、日系人として初めての大統領となったフジモリ大統領の貢献度を紹介しつつ、長期政権に固執したことを含めた同大統領の問題点についても説明があった。また、現在の大統領選挙で有力候補となっている娘のケイコ女史についての言及もあった。
(3)チリについては、中南米において軍事政権が多々現れていた1970年代に、チリのピノチェ大統領が特に注目を浴びていた事情についての説明があった。現在では、政治的にも、経済的にも、安定している同国の現状も紹介された。
(4)最後に、大使として勤務したグアテマラについて、中南米の縮図と言える国であるとしつつ、米との関係等についての説明があった。

同講演は、同氏の実際の経験に基づく印象が多々語られ、興味深いことに加え、説得力あるものであった。

この講演会には、学内外から31名の参加があった。


開催日

2016年5月9日(月)

概要/内容

■講演テーマ:「グアテマラ大使を終えて ~40年の中南米サービスを振返って今思うこと~」
■日時 2016年5月9日(月)14時30分~16時(受付開始14時より)
■会場 東京外国語大学 アゴラグローバル3階 プロジェクトスペース
    〒183-8534  東京都府中市朝日町3丁目11番1号
(アクセス・キャンパスマップ)http://www.tufs.ac.jp/access/
■講師 グアテマラ・マヤ文化協会会長、元グアテマラ大使
 四之宮平祐 氏

※要事前申込、入場無料

■申し込み
 講演会参加ご希望の方は、お名前、ご所属、ご住所、E-MAILアドレスをお書き添えの上、メールにて、社会・国際貢献情報センター事務局(icsic@tufs.ac.jp)宛にお申込みください。

主催:東京外国語大学 社会・国際貢献情報センター