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研究成果

村津蘭(編著)【書籍】『拡張するイメージー人類学とアートの境界なき探究』

2023/04/05

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◆編者:藤田 瑞穂、川瀬 慈、村津 蘭

◆書籍名:『拡張するイメージー人類学とアートの境界なき探究』(亜紀書房, 四六判 404頁)ISBN:978-4-7505-1785-8

◆刊行日:2023年3月8日

◆内容紹介

《「イメージ」に何ができるのか? 》
ケニアと日本をつなぐ洗濯物、風を可聴化するハープ、コロナ禍を経た展示──。
アートと人類学が切り結ぶ場所で、まだ見ぬイメージの可能性を考える11人の、研究、制作、展示をめぐる実践と思考。

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人間が抱くイメージをさまざまに表現してきたアート。
文化や技術、宗教とそれらに結びついたイメージの多様性を探究してきた人類学。

ふたつの交わるところで研究、制作、展示を行う11人の実践から、「イメージ」という言葉が持つ豊かな広がりが見えてくる。

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【目次】
◆はじめに......藤田瑞穂、川瀬慈、村津蘭

第1部 拡張するフィールド
■村津蘭......妖術と人類学の喚起、その拡張
■ふくだぺろ......具象のポリフォニー──音―イメージ知性の特徴とダイアローグ

第2部 隔たりなき表現活動──制作と研究
■西尾美也......生を変容させるアートプロジェクト──《感覚の洗濯》の着想から記録方法まで
■柳沢英輔......エオリアン・ハープの実践を通して再構築される身体と環境の関係性
■鼎談〈西尾美也×柳沢英輔×藤田瑞穂〉......芸術実践と学術研究をつなぐために

第3部 表現と社会──不可能を超えるイメージ
■奥脇嵩大......私は鹿で太陽で、そして私たち──近年の志賀理江子による協働を介したイメージ実践の可能性
■佐藤知久+矢野原佑史......社会性の芸術──映像が媒介する接触と波動について

第4部 映画におけるイメージとその拡張
■金子遊......ゾミアの遊動民──映画『森のムラブリ』をめぐる旅
■小川翔太......証言者の沈黙をめぐる映像作家の表現(コトバ)──映像/イメージ

第5部 イメージの脈動
■藤田瑞穂......パンデミック後のイメージの行方──「静のアーカイブ」から「動的イメージ」へ
■川瀬慈......イメージの吟遊詩人

◆おわりに

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著者紹介

藤田 瑞穂(ふじた・みずほ)〈京都市立芸術大学〉
1978年兵庫県生まれ。京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAチーフキュレーター/プログラムディレクター。専門は現代美術、表象文化論。同時代を生きるアーティストやさまざまな分野の専門家と協働し、領域横断的な展覧会やアートプロジェクトの企画を手がける。

川瀬 慈(かわせ・いつし)〈国立民族学博物館〉
1977年岐阜県生まれ。エチオピアの吟遊詩人の人類学研究、民族誌映画制作に取り組む。人類学、シネマ、アート、文学の交差点から人文学における創造的な叙述と語りを探求する。

村津 蘭(むらつ・らん)〈東京外国語大学〉
1983年大阪府生まれ。専門は映像人類学、宗教人類学、アフリカ地域研究。これまでの研究テーマとして、ベナンにおけるキリスト教系新宗教、妖術師、悪魔祓いなどがある。映像、フィクション、インスタレーションなど様々な方法による人類学を試行している。