集中講義は2019年1月30日、31日、2月1日の3日間（2-6限）にDevelopment Financeという題目について開講され、7人ほどの学生が受講しました。一日目は金融についての一般的な内容の確認から先進国における金融機能と発展途上国における状況の相違点についての議論が紹介されました。また、アフリカにおける開発金融の事例から具体的なイメージを得られるよう、15分ほどの動画を見たうえで議論が行われました。二日目は途上国に特有の金融機能（マイクロファイナス、ROSCAsやガーナ特有のSusu）や農業分野の金融の難しさなどについて講義があり、農業金融の事例を動画で見ながらの議論も行われました。最終日は保険や年金システムなどについて、途上国の現状を日本などの事例と比較しながらの講義が行われました。また、「マイクロファイナンスは途上国の発展に役立っているのか」、「先進的な決済サービスは途上国に必要か」、というトピックについて学生2チームに分かれてのディベートが行われ、充実した議論が交わされました。日頃アフリカや途上国の経済に触れる機会のない学生たちとって、金融の多様性を知るとともに、本来の金融システムや保険システムの役割について考える貴重な機会となりました。