【学部・大学院】2026年度言語研修(ブラーフイー語、ナワトル語)履修ガイダンスを開催します
2026.02.20
アジア・アフリカ言語文化研究所が開催する言語研修の履修希望者(本学学生・単位互換対象の学生)を対象に以下のとおりガイダンスを実施します。
履修にあたっては、ガイダンス参加が必須条件となっていますので、履修希望者は必ずガイダンスに参加してください。不参加の場合、言語研修の履修は出来ません。履修ガイダンスはどちらか1回のみの参加で結構です。
履修ガイダンスの詳細はこちらをご確認ください。
なお、履修ガイダンスの出席後は受講申込書および受講動機の提出が必要となります。
指定のフォーマットで作成のうえ、4月9日(木)17時までに研究協力課共同研究拠点係 (ilcaa-ilc@tufs.ac.jp )までご提出ください。
日時
第1回 2026年3月17 日(火)11時50分~12時20分頃
第2回 2026年4月7日(火)11時50分~12時20分頃
場所:アジア・アフリカ言語文化研究所3階304(マルチメディア会議室)
および Zoomによるオンライン開催
ガイダンスの申込み方法:
第1回ガイダンス参加希望者は3月13日(金)17時までに、第2回ガイダンス参加希望者は4月3日(金)17時までに、AA研事務室(ilcaa-ilc@tufs.ac.jp)まで参加希望の旨と希望の参加形式(対面又はオンライン)、名前、学部、学籍番号、単位互換での受講を予定している場合は大学名も併せてご連絡ください。
※ 件名は【2026年言語研修ガイダンス申込み】でお願いいたします。万が一、2日を経過しても返信が無い場合はお手数ですが、再度ご連絡ください。
※ 学部生は2年次から受講対象となります。博士後期課程の学生は、履修登録はできませんがガイダンスにはご参加いただけます。
言語研修とは…?
言語研修はアジア・アフリカ言語文化研究所(略称AA研)の研究者養成事業の一環として実施する、アジア・アフリカ地域での現地調査・研究や専門的業務に役立つ現地語の習得を目的とした研修です。
言語研修では主にアジア・アフリカ地域で話される言語を対象としており、通用範囲の広いメジャーな言語ばかりでなく、現地に行かなければ学ぶことのできないようなマイナーな言語も取り上げています。
学部在学生、大学院生のみならず、(必要な条件を満たす)一般社会人の方にも開かれた研修です。ご関心のみなさまのご応募をお待ちしております。
なお、今年度の開催予定科目および開催地は以下のとおりです。
各言語に関する詳細は募集要項をご参照ください。
※本学学生および単位互換生の受講料は無料です。
※単位互換を希望する他大学の学生は所属大学での単位互換手続きとガイダンス参加の両方が必要となります。
ブラーフイー語
初心者向け / 東京会場 / 日本語での授業
ブラーフイー語はパキスタンのバローチスターン州中央部からアフガニスタンやイランにかけて話される言語で、およそ300万人が母語または第二言語として話します。話者であるバローチ人は、この半乾燥地帯で伝統的に遊牧や農耕によって生活してきました。ブラーフイー語は英領時代に存在したカラート藩王国の藩王の言語でもありました。
ブラーフイー語は、バローチスターンで広く通用するイラン系言語のバローチー語とは異なり、インド南部のタミル語やテルグ語などと同じドラヴィダ語族の言語です。動詞の肯定と否定を活用によって区別するといった、ドラヴィダ語族言語の特徴を有しています。インド南部と2000キロ近く離れたバローチスターンでドラヴィダ語族言語が話されることは、南アジアの言語史における最大の謎の一つとされています。
ブラーフイー語は少数言語ですが、ブラーフイー語地域では都市や市場、部族の集会、礼拝などほぼすべての生活の場面で、若年層を含む全世代によって話されます。遊牧民が語る長大な民話や、都市民が書く小説など、文学活動も活発に行われており、ブラーフイー語を学ぶことで豊かな文化にアクセスすることができます。
研修の対象者について
バローチスターンやブラーフイー語、バローチ人、遊牧民に関心のある人。言語学やウルドゥー語やドラヴィダ語族言語の知識は問いません。なお教材はブラーフイー語と英語で書かれていますので、英語を読む能力は必要です。言語調査法ではなく語学の授業として開講しますので、一般の方や研究者を目指していない学生の参加も歓迎します。
研修内容について
本研修では、遊牧生活を題材としてブラーフイー語を学び、話せるようになることを目標とします。講師のリアーカット・アリー先生は遊牧民出身のブラーフイー語母語話者で、バローチスターン大学ブラーフイー学科の准教授として、文学や言語の研究をしてこられました。ブラーフイー語話者は紛争なども自ら解決できる部族連合体を形成しており、受講者がバローチスターンに仕事や研究で行っても円滑に過ごせるよう、社会習慣についても学びます。ブラーフイー語は文学活動もさかんで、民話や現代の短編小説も読むことで、あわせて読解能力を養います。
テキストについて
講師のリアーカット・アリー先生が、遊牧生活の経験をもとに、ブラーフイー社会における生活や習慣を描いた36章の会話編からなるテキスト『Learn Brahui through Nomadic Life』と文法、語彙集、読本を使用します。
研修期間および研修時間について
2026年8月24日(月)~2026年9月16日(水) 90時間(文化講演含む)
午前10時00分 ~ 午後4時30分 (土・日・祝は休講)
ナワトル語
初心者向け / 東京会場 / 日本語での授業
ナワトル語は、メキシコの公認先住民語68言語のひとつで、160~170万人の話者を擁する、北アメリカ大陸最大の先住民語でもあります。言語学的には、ひとつの語基が多くの接辞を伴い、ときに非常に長い語が現れる、複統合的 (polysynthetic) な膠着語です。いわゆる「アステカ帝国」の言語としても知られ、植民地期には先住民共通語として、無数の文献が書き残されました。
ひとたびメキシコを旅行すれば、同国におけるナワトル語の影響力のほどを実感できるでしょう。地下鉄に乗れば、パンティトラン・コヨアカン・タクバヤといったナワトル語由来の駅名がひしめき、食堂の品書きを見れば、モレ・チラキル・ポソレ・ミシヨテなど、スペイン語とは異なる独特の響きをした料理名が並びます。数ある先住民語のなかでも、ナワトル語は現代メキシコ人の生活と切っても切れない言語なのです。近年はここ日本でも、アステカ神話に取材した小説やゲームキャラクターの人気もあって、博物館のメソアメリカ展が大盛況を見せるなど、同地域への関心の高まりを感じます。
今回の講座では、現代ナワトル語の最大方言であるワステカ・ナワトル語の母語話者を講師にお招きし、現代語と、文献に残る古典ナワトル語(植民地ナワトル語)の両方に親しむことを企図しています。
研修の対象者について
メキシコをはじめとする南北アメリカ大陸の先住民の言語・文化・歴史・社会に興味のある方はもちろん、神話や考古学に関心のある方や、言語学的な観点から複統合的 (polysynthetic) な主要部標示型 (head-marking) 言語を学んでみたい方まで、あらゆる方の参加を歓迎します。さまざまな背景をお持ちの方々に、それぞれ知見や問題意識を持ち寄っていただくことで、はじめて私たちの講座が意義あるものになると考えています。
とりわけ、言語学や音声学の基礎を修めている方や、少しでもスペイン語を学んだ経験のある方には、研修中、大いに活躍していただけることでしょう。もちろん、これらは決して必須ではありません。また、メキシコ人を講師にお迎えする関係上、希望する方は、スペイン語の練習も同時にできるはずです。
研修内容について
現代ナワトル語と、大航海時代の古典ナワトル語(植民地期ナワトル語)の双方を行き来しつつ、会話練習、ナワトル語学の講義、テキストの読解、言語調査の演習などを同時進行で行います。1日5時間の講座を50分×6回の「科目」に分け、毎日、各テーマの実習を少しずつ進めていく予定です。
研修修了時までに、現代ワステカ方言の簡単な日常会話や作文・読解ができることはもちろん、ナワトル語学の基礎や主要な工具書の知識を身につけ、研修後すぐにでも現地調査や古文書読解の実践が始められるようになることを目指します。
テキストについて
担当講師による本講座独自のテキストを使用します。
研修期間および研修時間について
2026年8月24日(月)~2026年9月16日(水) 90時間(文化講演含む)
午前10時00分 ~ 午後5時00分 (土・日・祝は休講)

