この度、MIRAI-4期生の大西達貴さんが、以下のとおり論文を発表しました。

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発表日:

2025年3月31日

区分:

論文

発表した学会:

[『Quadranteクァドランテ』(東京外国語大学・海外事情研究所)](https://www.tufs.ac.jp/common/fs/ifa/e-pub.html)

題目名: 

沖縄、そして「本土」の眼差しの交叉によって描く写真地図 ―仲里効『フォトネシア 眼の回帰線・沖縄』をてがかりに―

概要:

戦後沖縄写真文化に関する重要な先行研究のレビューと、そこから「沖縄にとって写真とは何か」という問いへさらに深く迫る試論

本人コメント:

レビューした本書の中でも多くの章で言及されている写真家、比嘉康雄(1938-2000)が撮った1枚の米兵の写真は、報道写真が強調する「攻撃者・加害者」というイメージではなく、雨の訓練中に撮影者に敬礼を返す一人の人間としての姿を写し取ったものであった。そこから報道・広告といったカテゴリーを超えた沖縄写真とは何かという問いを抱き、その問いを紐解くにあたり比嘉のライフヒストリーと作品に深く向き合った仲里氏の先行研究を論文という形でレビューし、沖縄写真、ひいては沖縄における表象文化について研究する一つの端緒としたく考えた。