« 落とし物、拾い物、宝物:ちばルー | メイン | 見てくれている人がいる! »

佳き世かな、と願った人の

 気が付けば10日ほども経ってしまったが、去る海の日の祝日、「偲ぶ会」ならぬ「語る会」に参加してきた。ポランニーゆかりの玉野井先生の足跡を辿って知己を得て、ソウルの国際ポランニー学会や飛騨高山の国際地域通貨学会、気仙沼プロジェクトもご一緒させていただいた故・O部佳世さんを「語る」会である。玉野井先生が「佳き世かな」と願って付けられた佳世さんのお名前にふさわしく、鋭く賢くもチャーミングなお人柄は多くの人びとを魅了した。語る人びとにはそれぞれの思いがあふれ、2時間はあっという間に使い尽くされた。
 みなが思わず笑ってしまったエピソードの一つは、佳世さんが溺愛されたというお孫さんのエピソードだ。旦那様と佳世さんお二人のご専門上、建築関係の方々との関わりも多かったそうだが、隈(研吾)さんからのお電話があるとお孫さんが喜んだという。「クマさんから電話よ~」。いや、そのクマじゃないって!まことに茶目っ気たっぷりの佳世さんだった。
 
急にそんなことを思い出したのは、クマが可愛い絵の本を出したからだ。(表紙はこんな感じ)OkanegakuCover.jpg

イエーイ、出ました!タイトルが怖い著者と言われてウン十年(?)、次こそはコワくない本をとの願いがようやくかなった。のか?  ー謹呈したひとりからは「表紙とか絵は可愛いが内容は可愛くない」と言われ、大先輩からは「攻めてる内容だね」とのお言葉。ありがたいが、「攻めてる」本はもちろん、可愛くなんかはない。でもわかりやすく読めるようにと、一生懸命書きました。それに、いつもにも増してのお手頃価格。どうか店頭にてお手に取ってみてくださいませ~。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
https://www.tufs.ac.jp/blog/mt6/mt-tb.cgi/22938

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2023年7月27日 23:16に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「落とし物、拾い物、宝物:ちばルー」です。

次の投稿は「見てくれている人がいる!」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。