2020年8月に10か月間の留学を終えて帰国したオクタブさんから、日本での留学生活を振り返るエッセイが届きました。以下和文要約を紹介させていただきます。
※ 原文(英語)フルバージョンはこちらよりご覧いただけます。
私の日本滞在記
日本に留学することとなった昨年9月末の頃のことは忘れられません。日本に行くということ、さらには、まだ見ぬ人たちに会えるということに胸を膨らませていたのです。その後の10か月間は長いようにも、ほんの短い期間のようにも思えます。
私は、PIASSの佐々木先生、現代アフリカ地域研究センター、クラウドファンディングの支援者の皆様を含むいろいろな人に支えられ、日本留学を果たすことができました。この留学中に多くの経験をし、日々の生活と勉学を通じて豊かな人生を送るため重要なことを学びました。
学生交流
外国からの留学生仲間や日本人学生と親しく付き合うことができました。日本人については、当初、控えめで内気という印象を持っていましたが、必ずしもそうではないということを実感し、友人としての関係も築くことができました。
日本食、文化
文化を理解する早道は食べ物と言語だと聞きました。私の日本語能力は微々たるものでしたので、次善の策として力を入れたのが食べ物で、寿司、刺身を含め種々の日本食に挑戦しました。中でも一番口に合ったのはお好み焼きと天ぷらでした。
祭りにも行きました。そのひとつが「栗祭り」(府中市大國魂神社秋季祭)です。日頃交わることのない人との交流もでき、おいしい栗も口にしました。山車の巡行、各種食べ物が並ぶ出店、日本文化とは何て素晴らしいものかと感じたひと時でした。
各地のこと
沖縄
休暇の時期に沖縄を訪れました。厳しい寒さの東京を離れ暖かい沖縄に行ったことで少しほっとしました。沖縄スタディ・ツアーでは、米軍基地のこと、沖縄の人たちの心の痛み、環境のことなどに接しました。関係者の努力によって平和と相互理解が得られることを願っています
広島
広島はもう一度行ってみたいところです。原爆のことには心が痛みます。被災者や痛みを乗り越えてこられた人たちと心を分かち合いたいと思います。
東京
何度か都内を回りました。東京ではとりわけ吉祥寺が気に入りました。大学の近郊で、何でもある街です。
四季
日本の季節の移り変わりは楽しみなものです。ただ、私のように暖かい気候の国の出身者にとって日本の冬の寒さは厳しいものです。雪は美しいのですが。
学生生活
留学生活は勉学とクラブ活動に追われました。学生参加型の授業の進め方は気に入りました。後半の時期は、新型コロナの影響で、オンライン授業となり、クラブ活動(ダンスとバスケットボール)もできない状況でした。それでも、オンライン方式の授業はいい経験になり、クラブ活動も他の学生との交流を深めるいい機会になりました。
最後に
留学中、多くのことを学びました。大学の授業と先生たちのことは忘れられません。東京外大、JASSO、現代アフリカ地域研究センター、そしてクラウドファンディングで支援してくれた皆さま方に感謝しています。私を送り出してくれたPIASSの佐々木先生にも感謝です。
皆さん、ありがとうございました。