出町一恵准教授が1章を執筆し、武内進一センター長と村津蘭特任研究員がコラムを担当した書籍『ようこそアフリカ世界へ(シリーズ 地域研究のすすめ②)』(遠藤 貢・阪本 拓人(編),昭和堂,pp.67)が2022年7月25日に昭和堂より刊行されます。
【書籍概要】
なぜ〈遠い大陸〉アフリカを学ぶのか。そこでみられる自然、生活、世界観は私たちの住む日常とは別世界。他方で紛争、貧困、移民・難民、感染症など、現代世界を語るキーワードが凝縮していて、どこかで私たちと繋がっている。そんなアフリカを多面的に描き出した入門書。(昭和堂HPより)
【目次】
序 章 アフリカ世界の魅力(遠藤 貢)
第1章 地理と自然――多様な景観が織りなす大地(藤岡悠一郞)
コラム① 多様な生態資源と食文化(藤岡悠一郎)
第2章 人々と生活――多様性、連続性、創造性(佐川 徹)
コラム② 「正しい法」の承認――外部からの介入が受容されるとき(川口博子)
第3章 人々の世界観――ひらかれ、つながる秩序と信念(橋本栄莉)
コラム③ 悪魔と妖術師(村津 蘭)
第4章 独立前の歴史――複数世界のなかのアフリカ史(中尾世治)
コラム④ 歴史を再構成するための手法(中尾世治)
第5章 独立後の歴史――国家建設の期待と苦悩(阪本拓人)
コラム⑤ モブツ――冷戦の創造物(武内進一)
第6章 国家と政治――揺らぐ国家像と政治体制の変容(遠藤 貢)
コラム⑥ Extraversion――外向性・外翻(遠藤 貢)
第7章 経済と開発――市場のなかのアフリカ(出町一恵)
コラム⑦ 統計がないということ(出町一恵)
第8章 越境する人々――移動によって広がるアフリカ世界(松本尚之)
コラム⑧ アフリカの中華料理(川口幸大)
第9章 感染症――アフリカは感染症対策の主役となれるのか(玉井 隆)
コラム⑨ 「マラリアなので早退します!」
――感染症と共に在る世界での生き方(玉井 隆)
第10章 教育――問われる学校の意義(有井晴香)
コラム⑩ カンニング――通信環境の発達の影(有井晴香)
第11章 社会的包摂と排除――見落とされてきた地域社会の構成員(仲尾由貴恵)
コラム⑪ ジェンダー――新たなアフリカの発見にむけて(眞城百華)
第12章 国際関係――重層的つながりのなかでの国家(阪本拓人)
コラム⑫ 現代アフリカの水政治(hydropolitics)
――ナイル川をめぐる流域国間の対立(阪本拓人)
第13章 日本との関わり――その歴史を辿る(溝辺泰雄)
コラム⑬ ナイジェリアの「日本通り(ジャパンロード)」(溝辺泰雄)