第92回ASCセミナーは、ジェフリー・ガン氏を迎えます。ジェフリー氏は多様な分野で活躍をされていますが、本セミナーでは、18世紀後半のアフリカの歴史(西アフリカ・イギリスとの賃金労働契約など)についてお話を伺います。
お近くの方は、是非ご参加ください。
◆題目: "Kru Wage Labour in the Nineteenth Century: Exploring Multidisciplinary Sources"
◆要旨:18世紀後半になると、西アフリカにおいてイギリスは、マラリアや厳しい気候による労働力不足に直面し、現地の労働力をより必要とした。そのためイギリスはクルー海岸(現リベリア)のクルー人と賃金労働契約の実験に意欲的に取り組むようになった。本講演では、クルー人が他のアフリカ人労働者集団の中で独自のアイデンティティを築きながら、英国海軍で果たした重要な役割を探る。
◆講師: Dr.Jeffrey Gunn(ジェフリー・ガン博士)(Ph.D. York University) https://www.jeffgunnmusic.com/
ジェフリー・ガン博士は歴史家、作家、コンサルタント、ミュージシャンとして多方面で活躍し、歴史、文学、音楽を交差させた仕事をしている。近著『Outsourcing African Labor: Kru Migratory Workers in Global Ports, Estates and Battlefields until the End of the 19th Century 』(De Gruyter, 2021)
◆日時:2024年7月4日(木) 17:40~19:10(日本標準時)/ 8:40~10:10(グリニッジ標準時)
◆場所:対面(東京外国語大学 研究講義棟 100教室)& オンライン(Zoomミーティング)
◆使用言語:英語
◆参加費:無料
【参加をご希望の方は、こちらより事前にお申し込みください。】もしくはQRコードより事前申し込み願います。
定員:対面30名 ・ オンライン300名
申し込み〆切:2024年7月3日(水)※ 定員に達し次第締め切らせていただきます。
※ Zoom情報はセミナー当日午前中までに登録メールアドレス宛てにお送りします。
◆共催:日本アフリカ学会関東支部
ご報告
第92回ASCセミナーは2024年7月4日にハイブリッド形式で開催され、37人(対面15人、オンライン22人)が参加しました。
現在のリベリア、シエラレオネ沿岸地域に居住するクルー人が、19世紀初頭から船舶での労働に従事し、南米やアジアにも移住して活動していた事実が、多くのデータを用いて説得的に説明されました。その後の議論では、クルー人が雇用労働に従事した動機やインセンティブ、クルー人女性の役割、現代の政治や紛争を考える上での含意など、様々な視点から質問が出されました。ギタリストでもあるGunn氏が、セミナーの最後に素晴らしい曲を演奏してくれました。
※セミナー当日にお知らせしましたアンケートフォームに不備があり、Online参加された方々よりご感想・ご意見が収集できておりませんでした。当日参加されました方は、こちらのフォームよりアンケートをよろしくお願い致します。(2024年8月末で〆切ました。アンケートご協力ありがとうございました。)