題名: "Where Africa's people Speak: African Languages in Thought, Work, and Life"
要旨:
この講演は、アフリカの言語がどのように学ばれ、話され、
アフリカでは、言語はただの言葉ではありません。それは、人々であり、場所であり、記憶であり、そして権力なのです。
教室から診療所、そして家庭から法廷に至るまで、アフリカの言語はあらゆる場所に存在し、力強く生きています。
こうした空間は単に物理的なものではありません。それらは象徴的なもので、アイデンティティ、抵抗、文化を示す場でもあります。
この講演では、言語の三つの側面「思考」「仕事」「生活」について探ります。
**「思考」**では、アフリカの言語が人々の考え方、学び方、そして「世界」の想像の仕方にどのように影響を与えているかを考察します。
アフリカの言語には先住民の知識が含まれ、植民地的な前提に異議を唱えます。----たとえばングギ・ワ・ジオンゴによる「精神の脱植民地化」の呼びかけを考えてみましょう。
**「仕事」**では、言語政策が裁判所、病院、テクノロジー分野などでどのような現実を形づくるかを見ていきます。翻訳や通訳は単なる作業ではなく、経済を創り出すのです。
**「生活」**では、言語が家庭、市場、物語、歌、そしてオンライン空間にどのように現れるかを探ります。アフリカ言語は、人々の世代を超えたつながりであり、自分自身を表現する手段なのです。
この講演は、「アフリカの言語は衰退している」「限界的である」といった考えに対して、静かに、しかしはっきりと異議を唱えます。アフリカの言語は話され、教えられ、学ばれ、そして何よりも「生きている」のです。そして、どこで言語が話されているか(物理的にも象徴的にも)が重要です。なぜなら、あらゆる意味で、「言語」とはこの世界に存在する方法そのものだからです。
◆講演者: ジョン・M・ムガネ 教授(東京外国語大学 現代アフリカ地域研究センター客員教授 / ハーバード大学 社会言語学教授)
◆日時:2025年6月26日(木) 17時40分~19時10分(6限)
◆場所:ハイブリッド方式
・対面(東京外国語大学 研究講義棟 1階 109教室)& オンライン(Zoomミーティング)
・アクセス:https://www.tufs.ac.jp/abouttufs/contactus/access.html
◆使用言語:英語
◆参加費:無料
【参加をご希望の方は、こちらより事前にお申し込みください。】もしくはQRコードより事前申し込み願います。
定員:対面110名 ・ オンライン300名
申し込み〆切:2025年6月26日(木)正午 ※ 定員に達し次第締め切らせていただきます。
※ Zoom情報は事前登録の際に登録したメールアドレス宛てに自動返信メールとして送られます。
◆共催:日本アフリカ学会関東支部