第100回ASCセミナーは、2024クラウドファンディングに賛同くださった、ノンフィクション作家の高野秀行氏が特別応援講演として、登壇してくださいます。是非、お近くの方は足をお運び下さい。Zoomでもご参加いただけますので、事前登録をお願いします。
題名:『アフリカの驚くべき食文化』
概要: アフリカ大陸は巨大だ。アジアに匹敵する多種多様な民族が暮らし、食生活も多岐にわたる。その中でも今回は私たち日本人にとって驚くべき食文化を誇る人々を紹介したい。
まずは「納豆を食べる人たち」。いまだ日本人の多くは「納豆は日本独自の伝統食品」と信じているようだが、実際にはアジア、アフリカの各地で広く食されている。世界最大の納豆地帯はなんと西アフリカ。ではそのアフリカの納豆とはいかなるものなのか? 日本の納豆とはどこが同じでどこがちがうのか?
もう一つは「酒を主食とする人々」。アフリカ東部のエチオピアに住むコンソとデラシャという二つの民族は主食として酒を飲んでいる。特にデラシャ人は栄養分の大半を酒から得ているとされる。子供も妊婦も病人もみんな酒。そんなことがありうるのか? 私は昨年TBS「クレイジージャーニー」のロケで彼らの村を訪れた。番組では語られなかった裏話も満載。
アフリカが未知の世界なのか、私たちが無知なのか、ぜひご自分で確かめてほしい。
◆講演者: 高野 秀行(たかの・ひでゆき)氏
1966年、東京都生まれ。ノンフィクション作家。『謎の独立国家ソマリランド』で講談社ノンフィクション賞、『イラク水滸伝』でBunkamuraドゥ・マゴ文学賞を受賞。他に『幻獣ムベンベを追え』『語学の天才まで1億光年』『世界の納豆をめぐる探検』など多数。2025年1月20日に『酒を主食とする人々』(本の雑誌社)を刊行予定。
◆日時:2025年1月8日(水) 17時40分~19時10分(6限)
◆場所:ハイブリッド方式 対面(東京外国語大学 研究講義棟 2階 227教室)& オンライン(Zoomミーティング)
アクセス:https://www.tufs.ac.jp/abouttufs/contactus/access.html
◆使用言語:日本語
◆参加費:無料
【参加をご希望の方は、こちらより事前にお申し込みください。】もしくはQRコードより事前申し込み願います。
定員:対面200名 ・ オンライン300名
申し込み〆切:2025年1月7日(火)正午 ※ 定員に達し次第締め切らせていただきます。
※ Zoom情報は事前登録の際に登録したメールアドレス宛てに返信メールとして送られます。
◆共催:日本アフリカ学会関東支部
ご報告
第100回ASCセミナーは、ハイブリッド方式で実施し、139名の参加がありました(対面44名、オンライン95名)。
高野秀行 氏によるアフリカの食文化についてのご発表の後、参加者からアフリカの納豆について、そして酒を主食にする人たちへの取材やご経験などについて多くの質問がなされ、積極的な意見交換が行われました。終了後も多くの参加者が個別に質問するなど、大変盛況なセミナーとなりました。
本セミナーは、クラウドファンディングの特別応援講演として企画されました。
11月20日から1月10日までの約50日の期間に、300人を超えるみなさまから268万円ものご寄付をいただきました。みなさまのおかげで、来年度5人の留学生をルワンダ・プロテスタント大学、ザンビア大学、ヤウンデ第一大学から呼べることになりました。加えて、トヨタガーナ社のご支援によりガーナ大学から2人の留学生が来る予定です。つまり2025年度は、アフリカから7人の交換留学生を呼ぶことができるようになりました。ご協力いただいたみなさまに、感謝申し上げます。
今後は、現代アフリカ教育研究支援基金を通じて、アフリカ人留学生への支援をおこなって参ります。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。