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Research Activities研究活動

研究成果

村橋勲(編著)【書籍】『サバンナの彼方――栗本英世教授退職記念文集』

2022/03/31

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◆編者:藤井真一・川口博子・村橋勲

◆書籍名:サバンナの彼方――栗本英世教授退職記念文集(能登印刷出版部, A5版 ⅻ+514頁)ISBN:9784890108039

◆刊行日:2022年3月25日

◆内容紹介

アフリカ学会会長であり、また、人類学者・民族誌学者でもある栗本英世の40数年にわたる歩みと、その調査研究の広がりを、栗本自身の単行本未収録論考と、さまざまなかたちでかかわりあいがあった人びとのエッセイを所収した文集。2022年3月末をもって、大阪大学を定年退職されるのにあわせて、有志によって刊行されたエッセイ集。非売品。

◆目次

はじめに

第一部 考究の轍

戦国大和の城を訪ねて(一九七三年)

平群谷古墳散歩 (一九七四年)

山上にて (一九七五年)

探検・アフリカ・人類学(一九七八年)

プレジデントを終えて――探検部に関する覚書(一九七八年)

リプルの丘(一九八七年)

望郷の太鼓 (一九八七年)

ハルツームの異邦人 (一九九三年)

難民キャンプという場――カクマ・キャンプ調査報告 (二〇〇二年)

南スーダン再訪記――内戦終結を目前にした解放区の現状 (二〇〇四年)

映画『ブラッドダイヤモンド』新聞広告原稿 (二〇〇七年)

映画『アブバとヤーバ』解説 (二〇〇九年)

「私たちはひとつ」 (二〇一四年)

共生の原野 (二〇一五年)

平和の名前 (二〇一六年)

いのち、息、風――文化の翻訳をめぐって (二〇一九年)

写真展「内戦から復興へ――新国家南スーダンの軌跡」 (二〇一一年)

第二部 交流の輪

  栗本先生の仕事を引き受けて

歳月をただ信じること(真島一郎

アラビア語の「開放」――「スーダン文化」形成史によせて(仲尾周一郎 )

「人智を超えた力」と「責任」のあいだ――「jwokの概念」「雨と紛争」の二論考から考える(酒井朋子)

呪詛か祝福か(梅屋潔)

ジョングレイには何かが――「苦い場所」からの平和(橋本栄莉)

雨の首長とキリスト教と王のクラン(飛内悠子)

雨と紛争と開発(佐川徹)

  大阪大学の同僚として

ブルース、民族紛争を生きる人びと、人類学(白川千尋

雨の前後――民族誌の中から探る比較(モハーチ・ゲルゲイ)

栗本先生とコンフリクトと共生研究室(山田一憲)

「いのち」を吹き込む風(堂目卓生)

研究と実践と、モニョミジとマンゴーと――栗本先生の視点に学ぶ南スーダン(石井正子)

大阪大学という「仕事場」で(住村欣範)

私の上司、栗本先生――栗本先生の足跡をたどる(思沁夫)

  栗本先生の教え

るやかな影響力(中川理

山と御誓文(田沼幸子)

フィールドワークを生きる人、栗本英世先生(則竹賢)

細心で、豪放で、教育的(加藤敦典)

ホームの感覚(上田達)

さ迷うことと落ち着くこと(早川真悠)

栗本先生との思い出(森田良成)

歩いて、図って、共鳴をして(竹村嘉晃)

カクマ難民キャンプ訪問の思い出(森野亜希子)

ブラジルの地にて(奥田若菜)

懐かしい日々、過去への旅(李俊遠)

ポスト・イデオロギーを生きる人々(椿原敦子)

「問い」を立てずに論文を書く(岡野英之)

師弟関係でもあり、対等な研究仲間でもあり(藤井真一)

残された宿題(村橋勲)

栗本先生から学んだこと(ロベル・ハイレ・ゲブル)

先験的認識から民族誌的事実へ(賈玉龍)

自由、情熱、人類愛――一学部生から見た「栗本先生」の肖像(藤山亜莉沙)

  研究仲間の目線

くも頼りなげな記憶の向こうに――栗本さんと私(井野瀬久美惠

元軍人政治家たちのボス?――スーダン調査での栗本先生との思い出(小川さやか)

普通との懸け橋――栗本先生の教え(長有紀枝)

未来への祈願(川口博子)

人に密着し、人を結ぶ栗本さんのフィールドワーク(佐藤廉也)

栗本さんについて思い出すこと(武内進一)

雨と精霊(田原範子)

苦境の人びとに寄り添う(平野(野元)美佐)

紛争下の調査地との対峙(眞城百華)

空気的影響力とオーラの感染力(増田研)

コロナ禍の栗本英世は電気映像でアフリカの夢を見るか(松田凡)

取り戻せ――呪われた大地、二つのスーダン(モハメド・アブディン)

『民族紛争を生きる人びと―現代アフリカの国家とマイノリティ』刊行のころ(中川大一

栗本編集長(小山茂樹)

  フィールドをともにした思い出

栗本先生のこと(早川尚宏

ラフォン1985(田中真知)

「ええんちゃうのん」ラフォン行き(久田信一郎)

16本のテープ(大宮直明)

「クリモトン(Kurimotong)」一九八一ー二〇二一年 (シモン・シモンス)

栗本英世[アジェリ]――真なる友人への賛辞(ピーター・アドゥオク・ニャバ)

生きた図書館――栗本英世教授と、パリ人、そして私との長いかかわり(ポール・ウカッチ)

エイセイ・アジェリ・クリモトは何者か――日本人、パリ人、そして南スーダン人(マーク・アキオ)

困った時の友人こそが真の友人――栗本英世教授との友情を事例に(オモット・アグワ・オクォイ)

  学生時代からのつながり

本英世とわたし(