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Research Activities研究活動

研究成果

大石高典【書籍内論文】「人体に棲まうマラリア原虫/ロア糸状虫」

2021/10/30

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◆発表者:大石高典

◆発表日:2021年10月30日

◆発表媒体:マンガ版マルチスピーシーズ人類学(奥野克巳・シンジルト(編),以文社,pp. 261-294)

◆発表タイトル:人体に棲まうマラリア原虫/ロア糸状虫

◆序論:文化人類学×マンガ、マルチスピシーズ民族誌×マンガ! !

これまでの人間中心主義的な記述を廃し、人間以外の「多種」との交流を描くマルチスピーシーズ民族誌。本書は、文化人類学における代表的な営みである「民族誌」の可能性を開く分野と、マンガという親しみやすい表現形式が出会った「マンガ版マルチスピーシーズ人類学」という新たな試みである。

20世紀にB.マリノフスキが唱えたフィールドワークのコアであるとされた「実生活の不可量部分」をマンガという自由闊達な表現によって、とらえようとする「人類学マンガ」を、本書では、8人の人類学者による8つのマルチスピーシーズ民族誌のマンガ化によって表現する。

「単一種としての人間ではなく、複雑に絡まり合う多種へ。人間だけに特権を与える人間例外主義ではなく、あらゆる生物種に行為主体性を認めるマルチスピーシーズ人類学共同体へ。人間と動物という二元論思考ではなく、群れとなって、絡まり合いながら現れては消え、消えては現れる多元的な生成へ。」