TUFS Cinema SDGsを考える映画特集『主食、崩壊危機。』『アマニを探して ~少年が見た大地の真実~』上映

2026.07.30

2026年7月19日(日)、東京外国語大学プロメテウス・ホールにおいて、TUFS Cinema SDGsを考える映画特集『主食、崩壊危機。』『アマニを探して ~少年が見た大地の真実~』の上映会を開催しました。

本上映会は「WATCH 2026: For a Sustainable Future」と連動したもので、日本映像翻訳アカデミー株式会社(JVTA)が主催し、東京外国語大学が共催するインターンシップに参加した学生が、上映作品の字幕翻訳やイベントの企画・運営を手がけました。国内外から集まった22名のインターン生は、3か月半をかけて協働で字幕翻訳に取り組んだほか、上映会の告知活動やトークセッションの運営にも主体的に携わりました。

1作品目の『主食、崩壊危機。』は、「令和の米騒動」と呼ばれる米の価格高騰の一方で、農家が所得補償などを求めて「令和の百姓一揆」として起こしたデモを取り上げたドキュメンタリーです。労働環境や後継者不足といった問題を見つめつつ、持続可能な米生産のあり方を農業の現場から考察した本作は、留学生を中心としたインターン生が英語字幕を付けた上で上映されました。

トークセッションでは本作品の映像ディレクターを務めた佐藤洋紀氏が登壇し、インターン生の質問に回答するとともに、米をめぐる報道や人々の関心をはじめ、日本の「主食」の未来に焦点を当てた議論が展開されました。

2作品目の『アマニを探して ~少年が見た大地の真実~』は、ジャーナリスト志望の少年が、ケニアの自然保護区でツアーガイドを務めていた父の不可解な殺害事件の真相を追うドキュメンタリーです。気候変動による干ばつに、植民地時代から続く不均衡な土地所有の問題が複雑に絡み合う中、自然保護区に関わる父を持つサイモンと放牧で暮らすハロンが、強い友情を育みながら問題に向き合い対話を重ねる姿が描かれています。本作品は、インターン生が日本語字幕を付けた上で上映されました。 

トークセッションでは本学の大石高典准教授が登壇し、インターン生の質問に応じながら作品の背景を解説するとともに、気候変動という現代の課題にとどまらず、過去から続く植民地主義的な土地分配にも目を向ける必要性について議論を深めました。

会場には学内外から140名を超える来場者が集まり、質疑応答でも活発な議論が展開されました。学生による字幕翻訳インターンシップの成果を社会へ発信する大変貴重な機会となり、本イベントは盛況のうちに締めくくられました。

参照:

佐藤 洋紀氏
『主食、崩壊危機。』上映後解説(佐藤 洋紀氏)
大石 高典准教授
『アマニを探して ~少年が見た大地の真実~』上映後解説(大石 高典准教授)
運営メンバー
本上映会企画・運営メンバー
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