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史資料収集−研究担当班


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植民地化、経済の世界化、そして文化の商業化によって、浮かんでは消える絵画や音楽、画像、映像など、これまで学術研究の対象としては軽視されてきた資料を収集及び研究資源化することにより、それらの非文字資料を通じて政治、経済、文化が動態的に立ち現れる研究領域を確立することを目指す。複数のテーマ設定にもとづき、挿絵、マンガ、アニメなどの資料を収集するとともに、それらが用いられる脈絡ならびに社会・文化環境の分析を行う体制を整える。アジアを中心に、広い視野をもつ研究班事業推進者を配置し、研究協力者およびフェローなどの参加を得て、収集計画と分析方法の検討を行う。 |

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初年度においては、マンガに焦点を合わせる。インドにおいて歴史物語に依拠するマンガの収集を行い、その概要を明らかにする。他方、東アジアを中心としたマンガの収集を開始し、日本のマンガとの比較対照に関する視点を設定する。また、次年度以降の資料化計画の一環として、ヨーロッパにおけるアジアのイメージを捉えた挿絵、写真等の収集を行う。
学内にコレクション所蔵場所を確保し、関心を持つ研究者に公開するほか、これらの収集状況についてホームページで公開する。
また、マンガに関連する研究者を招聘し、視点の深化と資料化の可能性について検討するとともに、次年度以降、小規模なワークショップを重ねて、マンガ、アニメに関する国際会議の開催への準備を行う。
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