また姓氏の発祥地とされる地名にちなむ<本貫>[ポングワン]というものがあり、姓氏をさらに細分している。この本貫を用いて例えば「金海」[キムヘ]という地から出た金氏を「金海金氏」[キムヘキムシ]のように称する。韓国では戸籍にも本貫が記されている。1987年の時点では本貫の総数は3435種があった。本貫別で最も多いのは金海金氏で韓国の総人口の9.3%を占める。本貫の数が多い姓は金氏で285種を数える。同じ姓で同じ本貫、つまり同姓同本は、広い意味での血族と考えられていて、この同姓同本の男女間では結婚はしない。
なお、結婚しても男女とも姓名は変わらないが、子供は男の方の姓を名乗る。
名のほうも普通は漢字語である。漢字二字の名が多いが、一字の名もある。 同姓同本の間で、始祖から何代目に当たるかを示すのに行列字[ハンニョルチャ]もしくは돌림자[トルリムチャ]という漢字を用いて名を付けることがしばしば行なわれる。例えば兄弟やいとこに皆同じ「煥」という漢字を用いて昌煥・斗煥・翊煥・・・のように名を付けるのである。「煥」の字なら火偏であるから火、その次の世代には土の字の入った「基」という字を用いるという具合に、木・火・土・金・水という五行思想に裏打ちされていることが多い。トルリムチャを見れば代の上下関係がわかるわけである。現在ではこれを用いないで名を付けることも多い。
個人の名を言うときや紹介などには男女共に「...さん」にあたる、씨<氏>[?ci シ]を用いることができる。ただし씨の前に姓だけを用いて<金氏>や<李氏>のように言うのは非常に失礼で、必ずフルネームを用いて、<金民植氏>[キムミンシクシ]のように言う。なお선생님<先生->[ソンセンニム]などの敬称や称号などをつけて言う場合には金선생님[キムソンセンニム]や朴社長님[パクサジャンニム]のように姓に直接付けても言う。
前者は「안녕히 가세요.」[アンニョンヒ カセヨ],後者は「안녕히 계세요.」[アンニョンヒ ケーセヨ]という柔らかい文体の表現も多用される.「ありがとうございます」は「감사합니다.」[カームサハムニダ]や「고맙습니다.」[コーマプスムニダ]という.「どういたしまして」は「천만의 말씀입니다.」[チョンマネ マールスミムニダ]という.
하나(한) 둘(두) 셋(세) 넷(네) 다섯 여섯 일곱 [ハナ(ハン) トゥール(トゥー) セーッ(セー) ネーッ(ネー) タソッ ヨソッ イルゴプ 1つ 2つ 3つ 4つ 5つ 6つ 7つ 여덟 아홉 열 열하나(열한) 스물(스무) 아흔아홉 ヨドル アホプ ヨール ヨールハナ(ヨールハン) スムル(スム)] アフナホプ] 8つ 9つ 10 11 20 99 일 이 삼 사 오 육 칠 팔 구 십 십일 백 [イル イー サム サー オー ユク チル パル ク シプ シビル ペク ] 一 二 三 四 五 六 七 八 九 十 十一 百 만 천 이백 삼십칠 [マーン チョン イーベク サムシプチル] 一万一千二百三十七固有語数詞と漢字語数詞は役割分担が決まっている。例えば時刻を表すのには<固有語+時 漢字語+分>の構成をとる:
한 시 이십구 분 [ハン シ イーシプク ブン] 1時29分