ㅎ(히읗)変格 ヒウッへんかく 《南》 ㅎ불규칙<―不規則>
変格用言の1つ。語幹が ㅎ で終わる子音語幹用言の一部で、第II語基と第III語基で終声 ㅎ が脱落し、かつ第II語基で -으- が付かず、第III語基で -아-/-어- が付かずに語幹末母音が -ㅐ- に交替する用言。ㅎ変則とも呼ぶ。 ㅎ変格に属する用言は全て形容詞であり、語幹がㅎで終わる形容詞は 좋다 「よい」を除いてみなㅎ変格に属する。하얗다 「白い」のように語幹末母音が半母音 [j] を伴っている場合、第III語基は -ㅐ- でなく -ㅒ- に交替する。
ㅎ変格 ㅎ正格 그렇다 「そうだ」 하얗다 「白い」 좋다 「よい」 넣다 「入れる」 第I語基 그렇- 하얗- 좋- 넣- 第II語基 그러- 하야- 좋으- 넣으- 第III語基 그래- 하얘- 좋아- 넣어-
하変格 ハへんかく 《南》 여불규칙<―不規則>
変格用言の1つ。하다 およびそれを含む合成語がこれに属する。第III語基形が書き言葉で 하여-、話し言葉で 해- となる。
하게体 ハゲたい
→ 하네体
하네体 ハネたい 《南》 하게<――體> 《北》 ≪하게≫계렬<――系列>
待遇法の1つ。等称ともいう。日本語の「だ・である体」に当たるものの1つで、中年以上の世代で用いられる文体。中年以上の親や先生などが子供・学生などに対して用いる。若い世代では、独り言のような発話以外ではほとんど用いられない。
하오体 ハオたい 《南》 하오체<――體> 《北》 ≪하오≫계렬<――系列>
待遇法の1つ。中称ともいう。日本語の「です・ます体」に当たるものの1つで、中年以上の世代で用いられる文体。中年同士や夫婦間、会社の部下などに対して用いられる。若い世代ではほとんど用いられない。
한글
→ ハングル
한글 맞춤법 <――――法>
ハングル正書法。韓国の文教部が1988年に定めた正書法。朝鮮語学会の 한글 맞춤법 통일안 を受け継ぎつつも、分かち書きに関する規定で原則表記と許容表記を認めるなど幅を持たせている、また標準発音法を付け加えた。 → 「한글 맞춤법」のページ(朝鮮語版)
한글 맞춤법 통일안 <――――法統一案>
朝鮮語綴字法統一案。ハングル正書法統一案。1933年に朝鮮語学会が定めた正書法。初版は「맞춤법」が「마춤법」と表記されていた。現在の南北の正書法の基礎となっている。
한다体 ハンダたい 《南》 해라체<――體> 《北》 ≪해라≫계렬<――系列>
待遇法の1つ。下称ともいう。日本語の「だ・である体」に当たるものの1つで、書き言葉として多用される文体。書き言葉では新聞・雑誌の記事などで用いられ、話し言葉では同輩や目下に対して用いられる。
합니다体 ハムニダたい 《南》 합쇼체<――體> 《北》 ≪하십시오≫계렬<――――系列>
待遇法の1つ。上称ともいう。日本語の「です・ます体」に当たるものの1つで、書き言葉やいかめしい話し言葉として多用される文体。公的 な講演や演説の言葉として用いたり、会社や軍隊などで部下が上司に対して用いる。
합쇼体 ハプショたい
→ 합니다体
해体 へたい 《南》 해체<―體> 《北》 반말계렬<半―系列>
待遇法の1つ。半言、パンマル、略待ともいう。日本語の「だ・である体」に当たるものの1つで、話し言葉として多用される文体。いかめしくない話し言葉で、目下や親しい同輩などに対して用いられる。
해라体 ヘラたい
→ 한다体
해요体 へヨたい 《南》 해요체<――體> 《北》 ≪해요≫계렬<――系列>
待遇法の1つ。略待上称、親しい上称ともいう。日本語の「です・ます体」に当たるものの1つで、話し言葉として多用される文体。いかめしくない話し言葉で、目上やさほど親しくない他人などに対して用いられる。
향찰 <鄕札>
→ 郷札
홀소리 《南》
→ 母音
홍기문 <洪起文> ホン・ギムン
こうきぶん。1903~1992。共和国の朝鮮語学者。『林巨正』の作者である洪命憙の長子。1960年に金日成総合大学教授、64年に科学院副院長に就任する。著書に『조선어문법연구<朝鮮語文法硏究>』などがある。
후기 중세국어 <後期中世國語>《南》
李氏朝鮮建国から豊臣秀吉の朝鮮侵略までの時期の朝鮮語(14世紀末~16世紀末)。 → 中期朝鮮語
후음 <喉音>
→ 喉音
흐름소리
→ 流音