報告・スタディツアー「ラオス内戦の痕跡を辿る」

2015年3月3日から3月9日に実施された、ラオス北部でのスタディツアー(引率:菊池陽子)について報告いたします。

言語文化学部2年生1名、国際社会学部3年生1名、外国語学部3年生1名、総合国際学研究科前期課程学生1名、計4名の学生が参加し、ラオス国立大学社会科学部教員1名が同行しました。

本研修は、ラオスの現政権につながるパテート・ラオの根拠地が置かれていたサムヌア、内戦時、激戦地となり、ラオス国内で最も米軍の爆撃を受けたシェンクワンを訪問し、ラオス現代史を理解することを目的に計画されました。サムヌアでは、ラオス内戦時に、米軍の爆撃を避けて洞窟内に置かれた司令部やラオス革命の指導者たちの住居などを見学し、内戦と呼ばれてはいても、けして内戦ではなかった当時のラオスの状況を理解しました。シェンクワンでは、爆撃により多くの人々の命が奪われた洞窟、40年以上がすぎてもあちこちに残る爆撃でクレーターのように穴の開いた平原を目の当たりにし、爆撃の凄まじさを実感しました。

そうした学びとともに、古代遺跡の点在するラオス北部は、古代からの長い時間の流れの中でラオス史を考えることのできる地でもあり、文字資料のない時代のラオスや大陸部東南アジアについて、想像力を膨らませあれこれ思いを巡らせました。

日本へ帰国する日、ビエンチャンの空港で、この研修中、何度その名を聞いたかわからないラオス革命の指導者の一人、「赤の殿下」として知られている「スパーヌウォン」の長女に偶然出会い、一緒に写真を撮ってもらいました。この研修を締めくくる1枚になりました。

2018年9月

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