2014年11月アーカイブ

多摩地区三大学合同コロキウム

11月1日(土)、2日(日)の2日間、本学と電気通信大学、 東京農工大学とのあいだで、三大学の連携の一環として「合同コロキウム」が開催されました。

この合同コロキウムは、「異分野交流」をテーマに、学生が中心になって企画・運営する催しです。

研究分野の壁を越え、自分が取り組む課題を他分野のひとびとに分かりやすく説明すること、そして異分野間の知的交流を今後の学習・研究にその成果を活かしていくことが、この企画の目的でした。

本学は、異質なものに出会う「コンフリクト耐性」育成事業のひとつとして位置づけて、今年から新たに参加しています。

1日目は、自分の所属する研究室・団体の研究内容について、学生自身が主に他大学の参加学生に説明する、「研究室屋台村」(ポスターセッション)が開催されました。

2日目には、「異分野交流の良さ」と「将来の働き方」をテーマとして、学生が少人数のグループに分かれて移動しつつディスカッションする、「ワールド・カフェ」がおこなわれました。

本学から参加したのは、以下の研究室・団体です。

  • 留学生日本語教育センター 【私たちが経験した日本】
  • 国際経済学ゼミ 【国家間の経済活動――貿易と金融】
  • スタディツアー「多民族アジアにおける社会の結束」 【正義とは――紛争後の社会の結束をどう導くのか】
  • ポーランド地域研究ゼミ 【ポーランド共和国について】
  • ラオス地域研究ゼミ 【ラオス人民民主共和国とは?】
  • 外大東北復興支援隊 【3.11? 私たちにできること】
  • Volas ボランティア活動スペース 【フィリピンの教育問題】

本プロジェクトによるスタディツアー「多民族アジアにおける社会の結束」の発表グループは、参加者による「最優秀プレゼン」アンケートの結果、2位となりました。

3大学合わせて、学部学生、大学院生および教員、約120名が参加し、多摩地区の三大学の人文社会科学系と自然科学系の、これまでにない出会いを実現することができました。

2014年10月2日から15日、NGOピースボートの「ピースボート地球大学」2014年秋期特別プログラムとの提携により実施され、本学の学生5人が参加した、スタディツアー「多民族アジアにおける社会の結束」について、報告します。

前記事(事業紹介)

ピースボート実施報告

本事業のキーワードである「社会の結束」(social? cohesion)は、とりわけ紛争後の社会が復興し、再び暴力や紛争に巻き込まれることなく、平和と豊かさを築いていくための、基本的な要素です。

この「社会の結束」を学ぶうえで、本事業では、以下の3点を目標として設定しています。

  • 参加者がアジア各地の過去の困難な経験を見聞しながら、自分たちの現在の活動について知見と経験を共有する場を提供する。
  • 社会の結束を高めるためにアジア各国で具体的な成果をあげている取り組みを若者たちが学ぶ。
  • 若者という立場でこれからどのような活動に取り組めるか、特に2015年以降の国連開発目標における若者の役割についての議論を促す。

10月3日・4日には、コロンボ(スリランカ)にて紛争後の和解と再興について学習、討議しました。

その後は船上で、各訪問国の歴史・歴史・文化、紛争後の正義、紛争と女性、開発と民主化、社会的結束とメディア、企業の役割、といったテーマについて、一日平均2から3コマの講義を受け、また、スリランカ、ミャンマー、フィリピン、米国の学生と連日、討論しました。

またその間、9日にはシンガポールに寄港して移民問題の実地研修をおこない、12日・13日にはプノンペン(カンボジア)にて、内戦の克服、歴史の検証、民主化と持続可能な発展について学習しました。

15日に帰国した本学学生5名は、11月1日・2日の「多摩地域合同コロキウム」にて、スタディツアーの成果を発表しています。

紛争を克服する取り組みの実地での比較調査として、本スタディツアーは「コンフリクト耐性」育成プロジェクトの最初を飾る、実り多いツアーとなりました。

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