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Exchange Students活動記録

活動記録

在日アフリカ出身留学生へのコロナ禍問題と大学への要望に関するアンケート結果

2022年10月21日(金)

日本・アフリカ大学連携ネットワーク(JAAN)では、JAAN加盟大学に在籍する在日アフリカ出身留学生に収入と支援に関するアンケート調査を行いました。そのアンケート結果が公開されましたのでお知らせいたします。

【調査結果】コロナ禍問題と大学への要望~コロナ禍がおしえてくれた対面することの大切さ~

下記に概要を転載いたしますが、回答内容の詳細は上記リンクからご覧いただけます。

Ⅰ.調査目的
本調査(アンケート)は、在日アフリカ留学生がコロナ禍で抱えている問題を調査し、留学生への大学の支援の在り方について考察することを目的としている。

Ⅱ.調査概要
1. 調査対象 JAAN加盟大学に在籍中の在日アフリカ留学生
2. 実施期間 2022年4月21日~5月15日
3. 調査方法 インターネット上のアンケートフォームに入力し、データを回収
4. 回答件数 122件(13大学)

Ⅲ.調査結果
 大学の相談窓口を利用したことがない留学生は17%だった。主な理由として、言葉の壁があるから、相談窓口が分からないから、助けてもらえないと思ったから、既に身近な人のサポートを受けているからなどの声があがった。また留学生の86%は大学からCOVID-19に感染した場合の情報提供があったと回答した。コロナ禍で抱えている問題については、大きく分けると2種類あることが分かった。留学生の46%が打ち明けてくれた内容によると、ひとつは経済的問題、もうひとつは対面できないことに起因する問題である。留学生が大学にして欲しいことは、英語での情報提供のほか、経済支援/雇用のサポート、対面での交流イベントの開催などがあげられた。

Ⅳ.考察
 コロナ禍により、留学生は経済的ダメージを受けたほか、感染対策の規制に伴い異文化交流や移動ができないことで、勉学の遅延にも影響が及んだ。また母国に帰省できず、家族や友人と対面できないことが精神的なダメージにも繋がった。受入大学として、精神的なサポートと経済支援に繋がるアクションを起こすことが重要になりそうだ。まずは言葉の壁を取り払うために英語をつかう、声をかけてみるなど、些細なことからはじめていくのがいいのではないだろうか。