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Exchange Students活動記録

活動記録

在日アフリカ出身留学生への収入と支援に関するアンケート結果

2022年9月15日

日本・アフリカ大学連携ネットワーク(JAAN)では、JAAN加盟大学に在籍する在日アフリカ出身留学生に収入と支援に関するアンケート調査を行いました。そのアンケート結果が公開されましたのでお知らせいたします。

【調査結果】収入と支援 ~経済的困難のなかで勉学に励む留学生の姿~

下記に概要を転載いたしますが、回答内容の詳細は上記リンクからご覧いただけます。

Ⅰ.調査目的
本調査(アンケート)は、在日アフリカ留学生がコロナ禍で抱えている問題を調査し、留学生への大学の支援の在り方について考察することを目的としている。

Ⅱ.調査概要
1. 調査対象 JAAN加盟大学に在籍中の在日アフリカ留学生
2. 実施期間 2022年4月21日~5月15日
3. 調査方法 インターネット上のアンケートフォームに入力し、データを回収
4. 回答件数 122件(13大学)

Ⅲ.調査結果
 留学生の33%がアルバイトをしていたが、コロナ禍の打撃を受け、アルバイトの解雇、勤務時間の減少や自宅療養による休職により減収となった。更にアルバイトにつけず、収入を増やす事が難しい状況となっていた。一方、コロナ禍により出費も増加した。オンラインの導入や自宅療養、学校閉鎖により、おうち時間が大幅に増え、公共料金、通信機器/通信費が増加した。食費及びコロナ対策関連費用の増加も家計を圧迫する要因となった。
 コロナ禍で困っている在日留学生向けの支援制度があるが、それを知らなかった留学生は81名(66%)いた。しかし、在籍大学から各種支援について案内があったと答えた留学生は91名(75%)に上り、63名(52%)が支援を利用した。その内50名は大学などのサポートにより申請時に特に問題はないと回答した。片や、支援のことを知らなかった、案内はあったが申請方法が分からなかった、申請書が日本語のみで言葉の壁があった、奨学金受給者は対象外で支援を貰えなかったなどの声もあがった。

Ⅳ.考察
 コロナ禍により留学生の収入は減り、物価が高い日本での生活費は更に増加した。そんな留学生をサポートするために受入大学としてできること、それは、コロナ禍での各種支援の情報をどこから入手できるのかを伝えることではないだろうか。時期により状況が急変するコロナ禍で、留学生に伝わるように「英語での最新情報」を提供し、英語で案内をすることが、精神的にサポートすることにも繋がるのではないだろうか。