東京都府中市では毎年、ゴールデンウィーク(4月30日~5月6日)にくらやみ祭という大國魂神社の例大祭が行なわれます。これは都指定無形民俗文化財「武蔵府中のくらやみ祭」として指定されており、毎年、大勢の人々が参加、見物に訪れます。そして2019年5月4日、クラウドファンディングのご寄附者のひとりであり、府中市にお住まいの中野一孝さんのご厚意で、シュクルとロドリグ、そしてザンビアより招へいしているゴドフリー・ハンプワイエ博士をこのお祭りに招待していただきました。
シュクル、ロドリグ、ゴドフリーさんがそれぞれ自身の言葉でお祭りに参加した感想も書いています。以下よりそれぞれご覧ください。
5月4日、待ち合わせ時間の1時間ほど前から、府中市はひょうと激しい雨に見舞われて時折雷鳴も響きわたり、残念ながら17時から行われる予定だった大太鼓が並ぶ「太鼓の饗宴」は中止となってしまいました。しかし、そのほかの行事は予定どおり行なわれました。
中野さんは3人のためにはっぴなどの衣装一式を準備し、プレゼントしてくださいました。3人、特にロドリグは衣装に身を包んで大興奮。中野さんに着付けていただきさまになっていた3人は人々の注目を集めていました。
まず私たちは、多くの出店が並び人々であふれた参道を進み、大國魂神社にお参りへ。ゴドフリーさんは英語の説明文を読みながら参拝しました。その後、大國魂神社の鳥居の目の前で行なわれた大太鼓の演奏を見物。中野さんはこの太鼓が意味するもの、また、大太鼓の材料である大木はカメルーンなどアフリカから輸入されたものであること、しかし近年は自然保護の観点から輸入できなくなったことを説明してくださり、3人は興味深そうに聞いていました。
また、偶然、3人を見かけて声をかけてくださった外国人観光客おもてなし職員のアニカさんが、くらやみ祭りの意味や各種催しについて英語で詳しく説明してくださり、3人とも大変、納得していました。
この後、中野さんのお姉さんとも合流し、ご飯をごちそうになったのち、今度は山車行列を見物。3人は、町ごとに異なる山車の上での舞に見入っていました。すると、中野さん姉弟の計らいで、3人も山車引きに参加させていただけることに。ただ見物するだけでなく、実際に参加させてもらって地元の人々とも交流し、「日本人の魂」を味わってもらえたのではないかと思います。
今回、このような貴重な機会を提供してくださった中野さんと中野さんのお姉さんには改めて厚く御礼申し上げます。また、3人を温かく受け入れてくださった府中市民の皆さまにも感謝いたします。