武内進一センター長が、日本学術会議が主催する学術フォーラム「地球規模のリスクに立ち向かう地域研究 ウクライナ危機に多角的に迫る」で登壇いたします。本フォーラムでは、ロシアによるウクライナ侵攻で混迷する現代世界を、専門地域・分野の異なる研究者たちを通して多角的にとらえ理解することを目指します。武内センター長の報告タイトルは「アフリカ諸国の複雑な態度の背景にあるもの」。
フォーラムは対面とオンラインのハイブリッド形式で開催され、参加費は無料でどなたでも参加できます。対面、オンラインどちらでも参加には事前登録が必要です。
学術フォーラム「地球規模のリスクに立ち向かう地域研究
ウクライナ危機に多角的に迫る」
令和4(2022)年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻は、現地の人びとのくらしを破壊するだけでなく、地球規模での混乱をもたらしました。8ヶ月が過ぎようとする現時点でも解決の見通しはまだありません。混迷する世界をどのように理解したら良いのでしょうか。本フォーラムでは、コンパクトな解説をいくつも積み上げていきます。日頃、解説されている事象の背後にあることを前景化し、画面を入れ替えるように、総合的に現代世界に接近してみましょう。
◆日時:2022年12月10日(土)14:00~17:00
◆場所:対面(日本学術会議 講堂)&オンライン
◆使用言語:日本語
◆参加費:無料
◆参加をご希望の方はこちらより事前申し込みをお願いいたします(対面・オンラインとも)。
◆主催:日本学術会議
◆企画:地域研究委員会・地域研究基盤強化分科会
◆共催:JCASA(地域研究学会連絡協議会)
◆協力:JCAS(地域研究コンソーシアム)
◆プログラム:
- 14:00 挨拶・趣旨説明
- 小長谷 有紀(日本学術会議第一部会員、独立行政法人日本学術振興会・監事)
- 14:05 ソ連帝国の複雑な影:ロシア・ウクライナ・中央アジア
- 宇山 智彦(日本学術会議第一部会員、北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター・教授)
- 14:20 ロシアから見たウクライナ報道
- 藤原 潤子(神戸市外国語大学・准教授)
- 14:35 ロシア・ウクライナ紛争下におけるユダヤ・ファクターの変遷
- 赤尾 光春(国立民族学博物館・特任助教)
- 14:50 中国の戸惑いと東アジア情勢への影響
- 川島 真(日本学術会議連携会員、東京大学大学院総合文化研究科・教授)
- 15:05 インド :「漁夫の利」戦略の展開とクアッドへの影響
- 中溝 和弥(日本学術会議連携会員、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・教授)
- 15:20 地政学的変化の中のトルコ外交
- 澤江 史子(上智大学総合グローバル学部・教授)
- (休憩 10分)
- 15:45 EUとNATOから見たロシア・ウクライナ戦争
- 東野 篤子(筑波大学人文社会系・教授)
- 16:00 アフリカ諸国の複雑な態度の背景にあるもの
- 武内 進一(東京外国語大学現代アフリカ地域研究センター・教授/第一部元連携会員)
- 16:15 21世紀の紛争と難民受け入れ政策の変化
- 錦田 愛子(慶應義塾大学法学部・准教授)
- 16:30 総合討論
- 司 会:小長谷 有紀
討論者:田辺 新一(日本学術会議第三部会員、早稲田大学創造理工学部・教授)
栗田 抄苗(一般財団法人日本エネルギー経済研究所・研究主幹)
- 16:55 閉会挨拶
- 春山 成子(日本学術会議第三部会員、三重大学・名誉教授