現代アフリカ地域研究センターでは、日本アフリカ学会関東支部、アフリカンウィークス2021との共催で第64回ASCセミナーを開催します。お話しいただくのは、当センターで現在招へいし、12月半ばまで日本に滞在されるマケレレ大学のエリア･オロウォ･オニャンゴ博士です。

現代のアフリカ各国の国境は、1884～85年のベルリン会議において、ヨーロッパの帝国主義者の要求を満たすように恣意的に引かれたものです。オニャンゴ博士は、ウガンダを事例に、こうした国境がアフリカの社会政治的な不安定さにどのように影響しているかを議論します。

◆講演者：エリア･オロウォ･オニャンゴ博士（現代アフリカ地域研究センター・客員准教授、マケレレ大学・講師）

◆演　題：East African Borders: From Colonial Partition to Contemporary Disputes

◆要　旨：The borders of African states today began with the Berlin Conference of 1884-1885. This meeting saw European powers portion most of Africa and drew boundary lines that remain to date. With the exception of Ethiopia and Liberia, all the states in present day Africa were arbitrarily parceled out in ways that would meet the most needs for the European imperialist. The creation of these borders impacted adversely on Africa's social structures culminating into the contemporary socio-political disputes that bedevil the continent. Using an ethnographic study of the borders of Uganda, an extensive desk review of relevant literature was done, complemented with focus group discussions and in-depth interviews with key participants and established that most African states are imbued in socio-political insecurity arising from the boundaries created by the Berlin meeting. Whereas ethnicity was never echoed in the conference, the social interaction across borders continue to give rise to disputes engulfing Africa.

◆日　時：2021年12月10日（金）　17:40～19:10（日本標準時）／8:40～10:10（グリニッジ標準時）

◆場　所：対面（東京外国語大学研究講義棟113教室）＆オンライン（Zoomミーティング）

◆使用言語：英語

◆参加費：無料

◆参加をご希望の方は、こちらより事前にお申し込みください。定員：対面50名、オンライン300名。申し込み〆切：2021年12月8日（水）。定員に達ししだい締め切らせていただきます。Zoom情報は12月9日（木）に登録メールアドレス宛てにお送りします。

◆共催：現代アフリカ地域研究センター、日本アフリカ学会関東支部、アフリカンウィークス2021実行委員会

【報　告】

第64回ASCセミナーは、エリア・オロウォ・オニャンゴ博士を招き、対面（研究講義棟113教室）とオンラインを併用したハイブリッド形式で講演が行われました。

日本とアフリカから45名（オンライン35名、対面10名）が参加しました。

ウガンダと周辺国との国境における移動性と国境コントロールについて講演をいただき、様々な角度から活発に議論が行われました。