元朝日新聞論説委員丸山静雄氏関連資料の収蔵について
更新日:2009年9月3日

このたび「史資料ハブ地域文化研究拠点」では、本学の卒業生(英米科、1936年)であられ、戦前から戦後永らく朝日新聞社において社会部記者、アジア諸国特派員、論説委員などを歴任され、日本のアジア報道の第一線で活躍されました丸山静雄氏[1909-2006]の取材メモ、草稿など、多数の貴重な資料を、御遺族より寄贈いただきました。

氏の著作活動は、終戦間もないころの日本軍の諜報活動に関する著作にはじまり、アジア諸国のナショナリズムや論説委員として健筆をふるわれたベトナム戦争、さらには従軍記者としての体験を下敷きにしたインパール作戦やインド国民軍に関する研究へと続き、晩年には日本の戦争遂行とその責任など、幅広くかつ重要な領域にわたっています。今回御寄贈いただいた資料には、研究の基礎になった取材メモ、資料、草稿など、段ボールにして15箱あまりの貴重な文書(および一部写真とスライド)が含まれています。

本拠点は、本学のインド、東南アジア研究者、大学院生ならびに学生諸氏の協力により、この貴重な資料を整理保存し、戦後日本のあるべきアジア理解を終生の課題とされた氏の足跡を克明にたどるとともに、そこから多くの教えを受けたいと考えています。

附記:

整理が終了し、公開できるようになるには、今暫くの時間が掛かると思います。詳細は、拠点事務局にお問い合わせ下さい。


■お問い合わせ
21世紀COE『史資料ハブ地域文化研究拠点』(東京外国語大学)
〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1
電話  042-330-5540
e-mail:
■交通案内
1) JR中央線「武蔵境駅」乗換、西武多摩川線「多磨駅」下車徒歩5分
2) 京王線「飛田給駅」下車徒歩20分、
  又は「飛田給駅」北口より外語大循環バス「東京外国語大学前」下車すぐ

http://www.tufs.ac.jp/common/is/university/access_map.html(府中キャンパスMAPを参照)