日本学術振興会
21世紀COEプログラム


21世紀COEプログラム
(文部科学省)


東京外国語大学
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東京外国語大学国際学術戦略本部(OFIAS)

東京外国語大学アチェ文化財復興支援室

アフガニスタン研究ネットワーク

史資料収集−研究担当班



史資料収集研究班の活動に依拠して、各班の作業と連携しながら地域文化研究に関する理論的考察を行い、21世紀にふさわしい地域文化研究のあり方を提言する。

作業遂行のために以下の二つの分科会を設置する。
第T分科会 ―― 21世紀世界の特質を問いながら、ローカル世界に変動をもたらすグローバルな要因の究明、ポストコロニアル・グローバリゼーション下の歴史叙述の再編、新たな地域概念の模索、地域研究方法論などの課題を追求する。
第U分科会 ―― 21世紀の「世界安全保障共同体」、政治経済システムの移行、冷戦後国際体制、地域統合、「21世紀型統治システム」への変容などの問題群をあつかう。



1) COE特別研究会の定期的開催
本大学院地域文化研究科の連携講座を担当する学外諸機関(日本銀行金融研究所、国際協力事業団JICA、アジア経済研究所)の講師による、地域研究、地域情報、協力の方法、援助の実態などに関する特別研究会。
予定: 5/13、6/30、9/29、10/28、11/22、12/22

5/13 「中国オートバイ産業のサプライヤーシステム
――競争環境と能力蓄積による組織の進化」

講師: 大原盛樹(日本貿易振興機構アジア経済研究所)

6/30 「利用されるハイエク
――ニューディール期以降の「リベラリズム」の位相」

講師: 中山智香子(本学大学院国際協力講座助教授)

9/29 「インドネシアの地方分権化の現状とその課題」
講師: 佐々木弘世(国際協力機構)

10/28 「経済発展と教育改革」
講師: 鈴木洋一(国際協力機構)

11/22 「戦後の国際農業交渉――回顧と展望――」
講師: 遠藤保雄(国際連合食糧農業機関日本事務所長)

12/22 「わが国における銀行破綻――1990年代以降の教訓」
講師: 熊倉修一(日本銀行)

2) パネルディスカッションと写真展
《9・11後の世界とフォト・ジャーナリズム〜メディアウォールを突き崩す》
現代の世界的戦争状態に写真の果たす役割を考えるため、フォトジャーナリストの広河隆一氏、安田純平氏をパネリストにお招きして、パネルディスカッションと写真展を開催する。NY世界貿易センタービルの衝撃的な映像を皮切りに、マス・メディアは、9・11、テロリズム、戦争にまつわる情報・映像を日々流し続けてきた。しかし、それによって9・11以降の一連の戦争の実態、あるいは世界の実相が明らかになっただろうか。マス・メディアが発信する情報によって明らかにされること、逆に隠されてしまうこととは何か探っていく。
写真展 6/3、4 パネルディスカッション 6/4 16:30〜

3) 写真展とシンポジウム
《映像から見るポストコロニアル世界と内線の時代》
6月のパネルディスカッションと写真展を発展させた形で、戦争と映像メディアに関する写真展とシンポジウムを行う。国内外の現場で活躍するカメラマンや、戦争とメディアに関わる研究者を招いて、実践・理論の両面から、現代の世界的、恒常的戦争状態におけるメディア、あるいは写真の果たす役割を考える。
10月下旬開催予定。

4) ビデオ上映とシンポジウム
《沖縄、記憶と映像 Special》
本研究班メンバーは歴史的・地政学的に特殊な位置を占めてきた沖縄に着目し、2001年から「沖縄、記憶と映像」と題して、沖縄を軸に「歴史と記憶」あるいは「記憶と映像」を探る企画を毎年行なってきた。昨年、これをCOEプログラムの一環として、山形国際ドキュメンタリー映画祭、アテネ・フランセ文化センター、アート・プーデュース沖縄(APO)といった、外部の文化施設やプロジェクトと連携し、その活動と成果を広く社会に公開・還元することを試みた。今年度もそれを継続、発展させるかたちで、沖縄のドキュメンタリー映像を通して、日本と世界との関係性、および「近代」について考察を試みる。
1月開催予定。