日本学術振興会
21世紀COEプログラム


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史資料収集



国際シンポジウム 「アジア・アフリカ史資料学の現在と地域文化研究」 開催


東京外国語大学21世紀COE史資料ハブ地域文化研究拠点(C−DATS)では、12月16・17日の2日間にわたり、国際シンポジウム 「アジア・アフリカ史資料学の現在と地域文化研究」を開催しました。来年3月に終了する本プロジェクトの総括ともいえるシンポジウムであり、協働事業を展開してきたビルマ・モンゴル・トルコ・インドネシアそしてバングラデシュからゲストをお招きし、ご報告いただきました(モロッコからの報告は代読)。5つのセッションが設けられましたが、いずれも活発な討議・意見交換がなされ、大変充実した稔り多い2日間でした。

本拠点は2002年度以来、「史資料の非収奪型の収集と発信」を掲げ、アジア諸国の研究機関や図書館、公文書館と協働し、貴重な史資料の収集・保存につとめてきました。具体的には史資料をマイクロフォーム化・デジタル化するほか、目録作成もおこなってきました。同時にその成果をWeb上で公開することにも取り組んできました。このほか、現地でのワークショップやシンポジウムを開催するなどもおこなってきています。海外からお招きしたみなさんは、私たちの理念をご理解いただき、ともに事業を担ってくださったパートナーの機関の方々です。

各セッションでは、この協働事業の意義や今後の展望などについての報告後、コメンテーターに意見をいただき、これまでの事業をどのように将来につなげていくかについて、熱い議論、活発な意見交換がなされました。特筆すべきことは、このシンポジウムには研究者だけではなく、史資料の保存管理者でもあり、また情報発信者でもある司書やアーキビストも集い、また報告を担っていることです。第5セッションでは、本拠点が追求してきた研究者にとどまらないアーキビストや史資料修復専門家との連携の意義があらためて確認されるとともに、各事業担当者が今後の課題や展望について語るなど、シンポジウムの最後を飾るにふさわしい内容でした(会議のペーパーはジャーナル第9号に掲載予定です)。

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