MIRAIプログラムコーディネーターの青井です。
6/18、高校生の探究授業を支援するため、MIRAI生の洪さんが都立三田高校を訪れました。
※当日の様子については、洪さんがレポートしてくれています。
都立三田高校での探究授業支援レポート②:探究に活かす!先行研究と図書館活用の基本
実は洪さんの他にも、事前に高校生の研究テーマとリサーチクエスチョンに目を通し、コメントを返すという形で、2名のMIRAI生が支援に関わってくれていました。
コメントでの支援にあたってくれた小林史緒さんが感想を寄せてくれたので、ご紹介します。
コメントをする際に心がけたこと
今回の支援では、学生のみなさんと直接対話する機会がなく、事前に提出されたテーマとリサーチクエスチョンのみを手がかりにコメントをする必要がありました。
そのため、学生本人がどのような意図や背景をもってテーマを設定しているのかを完全に把握することが難しい場面もありました。
このような制約の中で、学生のみなさんの関心や問題意識を尊重しながら、探究活動をさらに発展させられるためのヒントを提供することを心がけました。
学生のテーマを否定するのではなく、より深い学びへとつなげるための助言となるよう意識してコメントを書きました。
振り返ってみて思うこと
特に理系分野のテーマについては、私自身の専門性の限界を感じました。
多様な探究テーマに対して適切な助言をおこなうためには、より幅広い知識と視野が必要であることを実感しました。
今回私が書いたコメントには、おそらく的外れな内容になっているものもあると思うので、その点がずっと不安として残っています。
一方で、学生のみなさんの着眼点や切り口には、時として予想できないようなユニークさがありました。
身近な疑問から出発して学術的な問いへと発展させるテーマや、現代社会の課題に対する鋭い問題意識を示すテーマなど、私自身にとってもよい刺激となりました。
継続的な支援に向けて
今回の支援を通じて、学生のみなさんが私のコメントをどのように受け取ったのかを知ることができると、私自身にとっても学びになります。
コメントが的外れだった場合や、より適切な助言方法があった場合など、率直なフィードバックをいただけるとありがたいです。
探究活動を支援するためには、単に知識をもっているだけでなく、学習者の視点に立った助言や、多様な分野への興味関心が不可欠であることを再認識しました。
コーディネーターから
限られた情報の中からでも、できる限りの情報を読み取り、学生の関心や問題意識を尊重しようと努めてくれました。
小林さんの研究に対する真摯な態度が活きたのではないかと思います。
理系分野へのコメントについては、課題を感じたようです。 よく知らない分野について助言をするというのは、不安を伴うものだったかもしれません。
しかし着眼点や切り口、素朴な疑問から学術的問いに発展させようとするプロセスに注目した小林さんのコメントは、きっと学生のみなさんの参考になったと思います。
小林さんのコメントによって、問いを磨き上げるとはどういうことか、少しでも感じてもらえていると嬉しいですね。