多文化多言語の子どもにかかわる実践サポート・研修アドバイス
日本で暮らす多文化多言語の子どもが急増していますが、日本語の壁に阻まれ、本来の能力を発揮できないという課題があります。私たちは、本学が長年培ってきた多言語多文化に関する専門知識と経験を活かし、こうした社会課題の解決に積極的に取り組んでいます。
多文化多言語の子どもに関わる指導者や支援者が、子どもの強みを活かして指導目標や実践的な授業デザインを設計できるよう、ワークショップ・研修やアドバイスを提供しています。そこでは、文部科学省の委託事業(2023~2024年度)を通じて国内外の研究者、学校の先生、NPO関係者等との協働研究によって開発された「ことばの力のものさし」「DLA改訂版」を活用しています(いずれも2025年4月文部科学省より公開)。
子どもの持つすべてのことばに光をあてた評価の枠組み「ことばの力のものさし」
「ことばの力のものさし」は、小学校段階から高校段階までの多文化多言語の子どもたちの「ことばの力」を包括的に捉え、個々に応じた指導・支援につなげるための評価の枠組みです。日本語の知識や技能の習得度だけでなく、子どもが持つ複数の言語を通じた「思考・判断・表現」を支える言語能力全体を捉えることを目的としています。
「ことばの力のものさし」は、文部科学省のホームページより閲覧・ダウンロードいただけます。
文化的言語的に多様な背景を持つ外国人児童生徒等のためのことば の発達と習得のものさし
(略称「ことばの力のものさし」)
子どもの強みを捉えるためのアセスメントツール「DLA改訂版」
さらに教育現場での実用性を高めるため、高校生にも対応できるよう DLA(Dialogic Language Assessment:対話型アセスメント)を改訂しました。DLAは、ペーパーテストだけでは見えにくい子どものことばの力を、一対一の対話を通じて捉えることを目的とした「支援つきのアセスメント」です。8言語に対応した「多言語DLA」を導入し、子どもたちの実態に即した評価を可能にしました。日本語での表現が十分でない子どもに対しても母語も活用してアセスメントを行うことで、より正確に能力を把握することができます。
「DLA改訂版」は、文部科学省のホームページより閲覧・ダウンロードいただけます。
文化的言語的に多様な背景を持つ外国人児童生徒等のための対話型 アセスメントDLA
お問合せ先
東京外国語大学 多言語多文化共生センター(広報・社会連携課 社会連携係)
〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1
E-mail:collab[at]tufs.ac.jp([at]を@に変えて送信ください)
TEL:042-330-5867
