「公共圏における『国民史』の表象――歴史博物館と文化遺産」
2026.10.13
近代歴史学は当初から「国民史」的な枠組みで発展してきました。市民の平等性を強調しながら、国民史が階級的・ジェンダー的階層性をもって構想され、そして文化的、社会的、また「人種的」排除を伴ってきたことは、歴史学がすでに長きにわたって批判的に明らかにしてきたことです。しかし、歴史叙述は物語としての統合性を保つために、依然として「国民史」の枠組みを必要としています。
公共圏において歴史を表象する歴史博物館では、国民史批判をどのように展示構成に反映させるべきなのでしょうか。またその起源から強く国民的性格に刻印されてきた美術史、文化遺産は今日、公共圏でどのように論じられるべきなのでしょうか。
本プログラム「公共圏における歴史」では、過去2回にわたって「公共圏における戦争・平和博物館の役割」を論じてきましたが、今回は「公共圏における『国民史』の表象」と題して、以上の問題を取り上げます。この問題がどこよりも現代の課題として厳しく問われているウクライナから二人の研究者をお招きしてシンポジウムを開催します。
| 日時 | 2026年11月14日(土) 14:00-18:00 |
|---|---|
| 場所 | 研究講義棟 101教室 (対面のみ) |
| 司会・趣旨説明 | 篠原 琢〈東京外国語大学〉 |
| 講演 |
Bohdan Shumylovych(ウクライナカトリック大学) Rybchynska Zoriana(ウクライナカトリック大学) |
| コメント | 友田 正彦(東京都文化財研究所) 大串 潤児(国立歴史民俗博物館) ダツェンコ・イーホル(北海道大学) |
| 言語 | 日英同時通訳あり |