教育に関する基本方針

東京外国語大学(学士課程)のディプロマポリシー

東京外国語大学は、教育目標に定める人材を養成するため、次の「5つの力」の涵養を行い、これを身に付けたものに「学士(言語・地域文化)」の学位を授与します。

①高度な言語運用能力
②日本や世界諸地域についての知識・教養
③現代社会を生きる力
④専門的な知識
⑤主体的に考え、行動し、発信する力

国際日本学部のディプロマポリシー

上記の方針にもとづき、国際日本学部の学位授与に当たっては、次のような力を身に付けていることが求められます。
①高度な言語運用能力
・日本人学生、留学生のいずれにおいても、英語と日本語に関し、読む、聞く、話す、書くという4技能で高度な運用能力を身に付けていること。
・英語と日本語以外の言語に触れ、言語の多様性についての理解をもつこと。

②日本や世界諸地域についての知識・教養
・世界の中の日本について、幅広い知識を身に付けていること。
・日本を比較の視点からみるため、世界諸地域についての知識・教養を身に付けていること。

③現代社会を生きる力
・多言語・多文化化する現代社会を生きる上で必要な幅広い知識・教養を身に付けていること。

④専門的な知識
・国際的な視座から行う日本社会、日本文学・文化、日本語、日本語教育のいずれかの分野に関し、専門的な知識を身に付けていること。

⑤主体的に考え、行動し、発信する力
・ものごとを探求し、客観的に分析する力、さまざまな情報を体系化して整理する力、それらをわかりやすく表現する力を身に付けていること。
・短期・中長期の留学やインターンシップ等への参加の経験を通じ、主体性と世界の人々と協働する行動力を身に付けていること。

国際日本学部のカリキュラムポリシー

 国際日本学部は、ディプロマポリシーの掲げる知識や能力などを獲得させるため、世界教養プログラムと専修プログラムからなる科目群を、以下の方針に基づき、体系的に編成します。開講されるすべての授業科目は、レベルに応じてナンバリングされており、段階的な学修を進めさせます。学習成果の評価にあたっては、あらかじめ学生に示した成績評価基準に基づき、厳格な評価を行います。カリキュラム編成の方針は次のとおりです。

①「高度な言語運用能力」の獲得のために
・入学する学生の日本語と英語の能力に対応し、留学生にあっては日本語を、日本人学生にあっては英語の4技能の力を涵養します。このために必要な、「基礎日本語科目」、「専門日本語科目」、「GLIP英語科目」を整備し、体系的に提供します。
・多言語・多文化化する世界で活躍する人材を育成するため、多様な言語を学ぶ機会を提供します。このために、「教養外国語科目」、「諸地域言語科目」、「世界言語科目」を整備し、体系的に提供します。

②「日本や世界諸地域についての知識・教養」の獲得のために
・国際的な視座から日本を総合的にとらえ、日本を発信する力を身に付けることができるよう、教養科目に「教養日本力科目」を整備し、世界各地からの留学生や世界諸地域を学ぶ他の学部の学生とともに、日本を考える機会を提供します。
・日本と世界諸地域の文化・社会とを比較するため、言語文化学部・国際社会学部の科目を関連科目として履修できるようにし、世界諸地域についての知識・教養の涵養の機会を提供します。

③「現代社会を生きる力」の獲得のために
・初年次には、「基礎リテラシー」を履修させ、大学生としての学びの基礎的な技能を修得させることで、専門的な学修のための十分な準備ができるよう努めます。
・日本語と英語で学ぶ教養科目群として、「現代教養科目」「自然科学系科目」などを提供し、現代社会で必要とされる基礎的な知識や幅広い教養を身に付けさせます。

④「専門的な知識」の獲得のために
・専修プログラムにおいて、導入科目、概論科目、専門科目を体系的に整備し、それぞれの分野の専門的知識をもって社会で活躍するための基礎力を養います
・専門科目として、多文化社会論、日本政治・経済、日本外交・国際関係、日本史、日本思想史、日本文化、日本古典文学、日本近現代文学、日本語古典文法、日本語学、第二言語習得論、日本語教育学など、多様な授業を開講し、これらの分野についての体系的・専門的な知識を身に付けさせます。また、分野を超えた多面的・多角的な思考法を涵養するため、専門科目(講義)に異分野横断研究を、専門科目(演習)に異分野横断演習を開講します。

⑤「主体的に考え、行動し、発信する力」の獲得のために
・初年次および2年次に、「協働実践科目」を履修させ、チームで協働して作業する技法、問題や課題を発見してその解決のためにプロジェクトを立案・実施する能力などを身に付けさせます。
・すべての授業で学生が教室外で取り組む課題を設定し、その取り組みを通じ、学生の主体的な学びの力、調査能力、発信力を涵養します。
・専修プログラムでは、問題解決能力や批判的思考力を育成するため、講義形式の授業に加えて、演習形式の授業を重視し、プレゼンテーション等を積極的に活用しながら、対話を通したインタラクティブな学修を実践します。
・留学やインターンシップへの支援体制を整えるほか、長期留学に関する単位互換制度、短期留学に関する「臨地学修科目」、国内外でのインターンシップに関する「キャリア・協働科目」を整備し、4年間の教育のなかに、留学やインターンシップを位置付けます。

国際日本学部のアドミッションポリシー

1) 教育の理念
 本学の理念は、世界の言語と、それを基底とする文化・社会に関する教育を実施し、豊かな人間性、深い思考力、鋭利な感性を養い、高度なコミュニケーション能力、豊かな教養、広い視野を身に付け、さまざまな文化的背景をもつ世界諸地域の人々と協働して地球的課題に取り組むことができる人材を養成することです。

2) 求める学生像
 東京外国語大学では、世界諸地域の言語・文化・社会の仕組みを解明する諸学問分野や、国際的な諸問題を超域的な視点から扱う諸学問分野の基礎を学ぶことができます。
 国内外の高等学校等において、総合的で確かな基礎学力、ものごとに対する思考力・判断力・表現力、そして主体的に学ぶ態度を身に付けたうえで、本学の理念に共感し、さまざまな文化的背景をもつ人々と共に働き、地球的な課題に取り組む意欲にあふれる人を受け入れます。

3)国際日本学部の求める学生像
 以上を踏まえ、国際日本学部では、国際的視座から日本を学び、日本発のグローバルリーダーとなることを目指す人、また、多言語・多文化化の進む日本や世界で共生社会実現に貢献することを目指す人を歓迎します。
 卒業後の進路としては、グローバル企業、海外展開をする日本企業、地方自治体、中央官庁、国際機関、通訳や翻訳の仕事、観光や運輸関係の企業、出版・メディア関係の企業、日本語教育・日本文化に関わる国内外の教育・研究機関、国語科の中学・高校教員、大学院に進学し、研究・調査の仕事などの目標が考えられます。

4) 選抜方法の方針
 国際日本学部では、キャンパスの多様化の実現を目指し「求める学生像」に合致する学生を選抜するため、多様な選抜方法を実施します。

① 一般選抜(前期日程)
・言語文化学部、国際社会学部、国際日本学部で実施します。
・高等学校等において、「国語」、「数学」、「外国語」、「地理歴史・公民」、「理科」、「情報」の各教科をバランスよく学び、必要な基礎学力を身に付けていることを確認するため、大学入学共通テストは、6教科7科目を課します。個別学力検査では、外国語(「英語」及び「英語スピーキング試験」)と、地理歴史(「歴史総合、世界史探究/日本史探究」)の試験を課しています。
・個別学力検査:外国語(英語)については、高等学校の学習指導要領に則り、4技能を統合的に活用できるコミュニケーション能力を前提とした総合的な問題構成となっています。語彙力・文法力・文章構成力などの言語構造への感覚を見る問題、多様なジャンルの文章の理解力をリーディングとリスニングの両面で問う問題により、受験生の理解度を問います。また、アカデミックな内容を聞き取り、それを要約し、さらに自分の意見をまとめる問題などからなる試験を通じ、受信した内容を思考・判断し、英語や日本語で発信する表現力を問います。あわせて、外国語(英語スピーキング試験)を実施し、口頭による英語の表現力を問います。
・個別学力検査:地理歴史(歴史総合・世界史探究・日本史探究)については世界や日本の歴史の基本的な事項の理解を前提に、歴史上の個々の事項を、歴史の展開や社会構造の中に位置づけて、広い文脈のなかで考え、それを論理的に日本語で表現する力を身に付けているかどうかを問います。
・大学では、基礎学力に加え、ものごとに対する思考力・判断力・表現力を身につけていることが必要です。本学では、本学が実施する個別学力検査により、総合的な基礎学力とともに、思考力・判断力・表現力が身についているかを問うています。
・主体性評価:学力の3要素([1]知識・技能の確実な習得、[2]思考力、判断力、表現力、[3]主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)を、多面的、総合的に評価するために、高校時代に主体性を持って取り組んだことを出願時に記入してもらいます。調査書の内容と共に、合否判定ライン上に位置する志願者の選抜に用います。

② 推薦選抜
・本学での学びに対する主体的な意欲をもち、大学での教育を受けるための基礎学力を確実に身に付けた学生を選抜するため、出身学校長の推薦に基づき、提出書類と小論文、面接により、総合的に評価します。
・提出書類には、英語の資格・検定試験の成績が含まれます。本学は、推薦される生徒に高度な英語力を備えていることを求めており、文部科学省が発表する「CEFRとの対照表」によりB2以上を取得していることが推薦の条件となります。
・国際日本学部では、その場で与えられた課題について小論文を書きます。面接では、大学入学希望理由書、活動報告書などをもとにした質疑を行います。これにより、本学での学びへの意欲、基礎学力、思考力・判断力・表現力を確認します。

③ 帰国生等特別推薦選抜
・キャンパスのいっそうの多様化を図るため、日本の制度とは異なる教育制度のもとで中等教育を修了した生徒の受入れを目的に、本選抜を実施します。本学の特色・専門分野に興味を持ち、高等教育を受けるための基礎学力を確実に身につけた志願者を、出身学校長からの推薦に基づき、提出書類と小論文、面接により選抜します。
・対象となるのは、外国の教育制度に基づく教育機関(国内の国際バカロレア(DP)認定校を含む。)において中等教育を受けた生徒です。
・提出書類には、英語の各種の資格・検定試験の成績が含まれます。本学は、推薦される学生に高度な英語力を備えていることを求めており、その力を資格・検定試験の成績により証明することを求めます。
・国際日本学部では、その場で与えられた課題について小論文を書きます。面接では、大学入学希望理由書、活動報告書をもとにした質疑を行います。これにより、本学での学びへの意欲、基礎学力、思考力・判断力・表現力を確認します。

④ 日本留学試験利用選抜
・本試験は、外国の学校等で教育を受け、すでに高度な日本語運用能力と日本についての基礎知識を備えた外国の国籍をもつ学生(日本国の永住許可を得ていないもの)を対象とします。
・出願に際し、日本学生支援機構が実施する日本留学試験(日本語及び総合科目)の成績が必要です。日本語や日本について、十分な知識を備えているかを確認します。
・提出書類には、英語の資格・検定試験の成績が含まれます。本学は、学生に高度な英語力を備えていることを求めており、その力を資格・検定試験の成績により証明することを求めます。
・面接では、志望理由書などをもとにした質疑を行います。これにより、本学での学びへの意欲、基礎学力、思考力・判断力・表現力を確認します。

⑤ 海外高校推薦選抜
・外国の学校等で教育を受け、日本語は未修得ながら、国際日本学部での学修に意欲をもつものを対象にします。海外の高校からの推薦を重視し、選抜します。判定にあたっては、修了教育機関の成績やTOEFL等の英語スコアにより第一次選考を行い、第一次選考の合格者に対し、インターネットを利用した面接による第二次選考を行います。これにより、本学での学びへの意欲、基礎学力、思考力・判断力・表現力を確認します。

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