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細々と報告...

拙HPがなくなったことで拙ブログに行く道筋がわからない、というお報せをいただき(といってもずいぶん前のことだが)、当方の研究者としての情報データの隅っこに拙ブログのサイトをひっそりと掲載した。「休息のブログ」などとアホみたいな題で気まずいが、大学のサイトを使わせていただいているのだから、まあいいだろう。さらにいえば、拙ブログを始めた頃にはまだヴァーチャルという言葉がそこまで有名でなかったので、ヴァーチャル・ラウンジとかヴァーチャル・カフェ(一昔前の「掲示板」というヤツ)という言葉が気に入って「お茶は出ません。各自で用意しましょう」などと、これまたアホなリードを付けていたことも思い出す。

前置きが長くなってしまった。5月終わり頃に公開された映画「関心領域」がよいと、ゼミ卒業生(N君、感謝)や現役ゼミ生がいうので、こりゃ出遅れたと思って先ほど観てきた。ナチズムの大量虐殺という題材はこれまでにもさまざまに映画化されてきたが、たしかに、なるほどーとうなずかせる新しい切り口である。というか、大量虐殺が身近に迫る恐怖感を観る者に与える手法が秀逸であった。観ながら映画館で心底「怖い」という感覚をもったのはコレが初めてである。
もちろんその感覚は、決して3D体験とか特殊効果とかの技術的なものではない。そして観た者はおのずと、なんだろうと考える。巷の映画評が記すように、だから観れば誰かに話したくなるのであった。必見。

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2024年6月13日 22:26に投稿されたエントリーのページです。

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