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二つの青い本

GWの連休も終わり、あっという間に5月も半ばが近づいている。この間大学のウェブ広報システムの調整もあって拙HPを閉鎖し、当方の気楽なお知らせは拙ブログのみとなったのだが、自宅使いのパソコンがついに壊れて再開にだいぶ手間取ってしまった。「ときどき読んでいるが、最近だいじょぶか?」という嬉しいお知らせ(?)をいただいたこともあり、久しぶりに更新してみる。というか、更新しようと思って写真を準備まではしていたのだが、お知らせが遅れてしまっていた。二つの青い本の紹介である。
ひとつはときどき拙ブログでお知らせしてきた高校時代の恩師、工藤先生の最新刊『「樺太・紙の記念館」にむけて』(石風社)である。御年93歳、この年齢で新著が出るというのはなかなか珍しいのではないか。とはいえ、今回は教え子集団工藤組の筆頭M氏の見事な編集、ていねいな導きによって「紙の記念館」への道筋が構成されており、共著といっても過言ではない。Kudo2024Shoei.jpg
樺太が海に浸されたような深い青の表紙が美しい。

もう一冊はパルク共同代表の内田氏の『デジタル・デモクラシー』である。このタームから一見予想されるような「デジタル用いてみんなで民主的に便利になりましょう」の本ではもちろんなく、デジタル化に潜む危険に対する市民の認識の重要性を、アメリカで起きている運動などを通じて届ける一書である。Uchida2024shoei.jpg
これまた、鮮やかな青がすがすがしい。ちなみに同書は雑誌『世界』の連載を加筆修正して一冊にしたものだが、地平社という新しい出版社から刊行されている。近年(いや、いつの時代にもそういう試みはあるのだが)、志しを携えて新しい出版社を立ち上げる事例がときどきあり、この書も内田氏がその心意気への連帯を込めて地平社から刊行したものである。
どちらの本も、なんとか埋もれずに注目されてほしい。どこかに書評、出ますように!!

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2024年5月12日 07:22に投稿されたエントリーのページです。

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