昔あるところに、男性同性愛者が相手を求めて集う館があったそうな。
同様の館はいくつかあったそうな。
1980年代に、HIVの世界的流行があって、
当初は、それは男性同性愛者の病気だと考えられていて、
いくつかの国ではそれが理由で対策が遅れたのだそうな。
ヤマトの国では、当初、それが男性同性愛者の病気だと
考えられていただけではなく、外国人の病気だと考えられていた。
そこで、新しい宿地域のとある館は、
「外国人お断り」を打ち出した。
見た目でわかる外国人だけでなく、
日本語が通じない人なども出入り禁止になったそうな。
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時が下って現在、その館が外国人お断りを
続けているかどうかはわからない。
ただ風の噂によると、今では
「死なない病気」と言われるようになった
HIVの感染者がこぞって集まるようになったのだそうな。
で、館はどうしたかって?
当初「外国人お断り」を掲げたときも、
「外国人が入っていて、日本人客が減ったら
商売上困る」という意識で、そういう線引きをしたのであろう。
今や、感染者が集まる場所になったとしても、
商売にマイナスにはならず、むしろプラスになるので、
静観しているのであろう。