バンド名は、(一定の条件下)頭高アクセントになると言うことは、
学術論文にも扱われているかもしれませんが、
ファーストサマーウイカの2013年10月28日のツイートに
書かれています。
https://twitter.com/FirstSummerUika/status/394730303312252928?s=20&t=ylfBs5-yzE1EDwBAZYHGJQ
◎ウイカのアクセント講座◎ 「御茶ノ水」の発音は関西弁なら「の」だけ音が高い中高型、標準語なら「お」だけ低い平板型、バンド名なら「お」だけ高い頭高型だよ。英語だと関西弁の方のアクセントを洋風に言うとそれっぽいです。
「お茶の水」のアクセントは
東京共通語 /LHHHH=/
関西方言(のどこかの1つ?)/_LLH]LL/
東京共通語でバンド名 /H]LLLL/
となると言うことですね。
Okamoto's /H]LLLL/
がまさに、苗字の場合の「岡本 /LHHH=/」(アクセントと
句頭のLHを書いています。以下略)とは違う頭高型に
なっています。
他にも伊東洋平さんともう1人が以前やっていた2人組も
イケメン'ズ /H]LLLL/
と頭高型になっています。
他にも、某現役バンドマンが学生の頃にやっていた
バンドの名前に
ゴミクズ /H]LLL/
というのがあります。(ズが元々は複数形の接尾辞じゃない
ことにも注目してください。)
SixTONES(ストーンズ)/LH]LLL/
となるのは、スの母音が無声化しているからでしょうか。
この名前も、会話の中で、平板型/LHHHH=/になることが
観測されています。これは、名称もいろいろあるいわゆる
専門家アクセントとか、心理的に近いものに使われる
型ですね。
「一定の条件」というのは、長い複合語で
モーラ数が多くなると、頭高型にならないというものです。
ローリング・ストーンズ /LHHHH HH]LLL/
モダンチョキチョキズ /LHH H]LLLL/
などなど。
ところで、複数の人間がいることで「ズ」が付いているけれど
バンド名ではないので頭高型にならない例を見つけました。
竹内ズ /LH]LLL/ ~ /LHHHH=/
です。
この動画では
https://www.youtube.com/watch?v=7GDGP2x-F58
冒頭で、中高型/LH]LLL/で言っています。
他方この動画では
https://www.youtube.com/watch?v=1x9w4blrAjE
冒頭で、平板型/LHHHH=/で言っています。
いずれにせよ、頭高型 /H]LLLL/ではありません。
バンド名に聞こえてしまう小っ恥ずかしさを
避ける何らかの心理的メカニズムがあるのでしょうか。