「お待ちなすって」
という表現。
最早、標準語ではなく、
首都圏方言に属するものでしょうけれども。
「なさって」がなぜ
「なすって」になるか。
僕のセオリー(≒スペキュレーション)は
こうです。
「さ」の母音/a/が
広母音なのになぜか
無声化してしまう。
無声母音になりやすいのは、
/i/と/u/。
そこで、直前の子音的に
より無難な、
というかより無標な
(無声の)/u/が
/a/に取って代わるという
ものです。
なお、この/su/は
音声的には[s?]のように
なります。
つまり、
[nas?t?e]
となります。